中部地方をまとめて見渡してみる
このサイトでは中部地方の9県・164市を一つずつ調べてきました。山梨・長野・新潟・富山・石川・福井・岐阜・愛知・静岡。それぞれの県ページや比較記事はあるのですが、「中部全体でどう違うのか」を横から眺める入り口がなかったので、まとめてみました。
各県の調査日や金額の詳細は、リンク先の県ページ・比較記事に載っています(この記事は2026年3月〜5月の調査をまとめ直したものです)。最新情報は必ず各自治体の公式ページでご確認ください。
中部9県の早見表
| 県 | 市数 | ひとことメモ | リンク |
|---|---|---|---|
| 山梨県 | 13 | 中央線・中央道で首都圏に近い。富士北麓と甲府盆地 | 県ページ/比較 |
| 長野県 | 19 | 南北212km・4地域。県全域で空き家・移住に積極的 | 県ページ/比較 |
| 新潟県 | 20 | 国+市独自の特別支援金で支援の層が厚い。雪国 | 県ページ/比較 |
| 富山県 | 10 | 持ち家率が高く住宅支援が充実。電子地域通貨も | 県ページ/比較 |
| 石川県 | 11 | 能登半島地震(2024年)の復興支援が能登北部で手厚い | 県ページ/比較 |
| 福井県 | 9 | 全国型移住支援金(東京圏以外からも対象)が特徴 | 県ページ/比較 |
| 岐阜県 | 21 | 「清流の国ぎふ移住支援補助金」で全国から対象 | 県ページ/比較 |
| 愛知県 | 38 | 東京圏に含まれず、多くの市が国の移住支援金対象 | 県ページ/比較 |
| 静岡県 | 23 | 制度の「重ね技」で合計支援額が大きくなる市がある | 県ページ/比較 |
市数の合計は164。県ページの一覧から、それぞれの市の個別ページに進めます。
調べてみて見えた中部の傾向
1. 中部は「移住支援金がもらいやすい」県が多い
国の移住支援金は、原則として東京23区在住者か東京圏(東京・神奈川・埼玉・千葉)からの通勤者が東京圏外へ移る場合が対象です。仕組みは移住支援金の仕組みを調べてみたにまとめています。
中部の多くの県は、この「移り先(受け入れ側)」に当たります。愛知県は東京圏にも名古屋圏(送り出し側)の扱いにも単純には収まらず、多くの市が国の移住支援金の対象になっています。さらに中部には、国の枠を全国からの移住に広げている県があります。
- 福井県: 東京圏以外からの移住でも県独自の支援対象になりうる全国型。福井県の比較記事
- 岐阜県: 「清流の国ぎふ移住支援補助金」で全国からの移住者を対象(世帯30万円/単身など、詳細は県ページ)。岐阜県の比較記事
「東京圏に住んでいないと支援金は無理」と思っていた人にとって、この2県は例外になりえます。全国対象の自治体は中部以外にもあり、東京圏以外からの移住でも支援金がもらえる自治体でまとめています。
2. 「こども加算」の金額は県によって違う
移住支援金には18歳未満の子ども1人あたりの加算がありますが、この金額が県によってかなり違うことが、調べていて一番の発見でした。
- 岐阜県: 令和6年4月1日の転入分から、こども加算は1世帯につき30万円に統一(令和5年度までは18歳未満1人につき100万円でした)。岐阜県の比較記事
- 福井県: 県の標準は18歳未満1人につき100万円。ただし福井市だけは公式ページの記載が「中学校卒業まで1人30万円」と県標準と異なっていました(公式記載のまま・要確認)。福井県の比較記事
同じ「移住支援金のこども加算」でも、岐阜と福井で前提が逆になっています。子育て世帯の方は、金額の大きさだけでなく「1人あたりなのか1世帯あたりなのか」「年度でいつ変わったのか」まで公式ページで確認するのが安全です。子育て支援の横断比較は子育て世帯が使える移住支援を全国横断で比較してみたにもあります。
3. 制度を「重ねる」と支援額が大きくなる市がある
移住支援金とは別に、住宅取得補助・空き家改修補助・子育て支援などを併用できる市があります。静岡県の静岡市は、移住者向け住宅補助・移住支援金・子ども加算・空き家改修補助・就職応援補助などを重ねると合計額が理論上かなり大きくなる「重ね技」の例として目立ちました。
愛知県の春日井市の空き家付き土地購入補助、岐阜県飛騨市の見学から引越まで段階的にそろえた移住パッケージなど、「金額1本」ではなく「メニューの組み合わせ」で支援している市が中部には多い印象でした。空き家まわりの制度は空き家バンクとは何かも参考になります。
4. 北陸3県は「雪」と「住宅」がセットで語られる
新潟・富山・石川(と福井)の北陸側は、積雪を前提にした暮らしになります。富山県は持ち家率が高く住宅支援が手厚い、新潟県は支援金の層が厚い、といった特徴が出ていました。雪国移住で知っておきたいことは雪国への移住で知っておくべきことにまとめています。
石川県は輪島市・珠洲市など能登北部で、2024年1月の能登半島地震の復興に関わる住宅再建支援が手厚くなっています。状況が動いている地域なので、最新の制度は必ず市の公式ページで確認してください。
各県の移住ポータルから探す
中部の各県は、それぞれ独自の移住ポータルサイトを持っています(長野「楽園信州」、富山「くらしたい国、富山」、岐阜「ふふふぎふ」など)。47都道府県分のポータルは都道府県の移住ポータルサイトを47都道府県分まとめてみたで一覧にしています。
まとめ
中部9県を横から眺めると、「東京圏以外からでも支援金が出る県(福井・岐阜)」「こども加算が県で逆転している(岐阜30万/世帯 ⇔ 福井100万/人)」「制度を重ねると大きくなる市がある(静岡)」「北陸は雪と住宅がセット」といった違いが見えてきました。
どれが良い・悪いではなく、「県や市によって前提がここまで違う」ということ自体が、調べてみて分かったことです。気になった県があれば、上の早見表から県ページ・比較記事・各市のページへ進んでみてください。
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※ この記事は個人の調査を編集し直したまとめです。各データの調査日・出典は、リンク先の県ページ・比較記事・市ページに記載しています。 ※ 制度・金額は年度で変わります。最新情報は必ず各自治体の公式ページでご確認ください。