山梨県13市の移住支援制度を比較してみた
📅 調査期間: 2026年3月14日〜3月15日 ※ 個人調査です。最新情報は各自治体の公式ページでご確認ください。
調べたこと・調べ方
山梨県には13の市があります。すべての市の公式移住ページを一つずつ確認し、移住支援金・住宅補助・子育て支援・お試し移住制度を調べて比較表にまとめました。
- 調査対象: 山梨県の全13市(甲府市・富士吉田市・都留市・山梨市・大月市・韮崎市・南アルプス市・北杜市・甲斐市・笛吹市・上野原市・甲州市・中央市)
- 情報源: 各市の公式移住ページ、移住ポータルサイト
- 調査日: 2026年3月14日〜15日
※ 町村(富士河口湖町・昭和町・身延町等)は今回の比較に含まれていません。
移住支援金の比較
東京圏からの移住者に支給される移住支援金は、国・県・市の共同制度です。基本額(単身60万円・世帯100万円)は全市共通ですが、子ども加算の金額に差があります。
| 市名 | 単身 | 世帯 | 子ども加算(1人あたり) | 各市ページ |
|---|---|---|---|---|
| 甲府市 | 60万円 | 100万円 | 100万円 | 詳細 |
| 富士吉田市 | 60万円 | 100万円 | あり(要確認) | 詳細 |
| 都留市 | 60万円 | 100万円 | 100万円 | 詳細 |
| 山梨市 | 60万円 | 100万円 | 100万円 | 詳細 |
| 大月市 | 60万円 | 100万円 | 100万円 | 詳細 |
| 韮崎市 | 60万円 | 100万円 | 100万円 | 詳細 |
| 南アルプス市 | 60万円 | 100万円 | 100万円 | 詳細 |
| 北杜市 | 60万円 | 100万円 | あり(要確認) | 詳細 |
| 甲斐市 | 60万円 | 100万円 | 100万円 | 詳細 |
| 笛吹市 | 60万円 | 100万円 | 30万円 | 詳細 |
| 上野原市 | 60万円 | 100万円 | 要確認 | 詳細 |
| 甲州市 | 60万円 | 100万円 | 100万円 | 詳細 |
| 中央市 | 60万円 | 100万円 | 100万円 | 詳細 |
ポイント:
- 子ども加算は多くの市で1人あたり100万円。子ども2人の世帯なら移住支援金だけで最大300万円になる
- 笛吹市は30万円と他市より低い
- 移住支援金は年度ごとに予算が設定されており、受付終了が早い市もある(甲府市・南アルプス市は令和7年度受付終了済み)
住宅取得支援の比較
移住支援金とは別に、各市が独自の住宅取得支援制度を設けています。ここに各市の特色が出ます。
| 市名 | 独自住宅支援制度 | 最大金額 |
|---|---|---|
| 甲府市 | 子育て世帯住宅取得支援事業 | 90万円 |
| 甲斐市 | やまなしKAITEKI住宅補助 | 120万円 |
| 南アルプス市 | 若者世帯定住支援奨励金 | 50万円 |
| 笛吹市 | 子育て世帯住宅取得支援事業補助金 | 120万円 |
| 山梨市 | 住宅リフォーム補助 | 10万円 |
| 中央市 | 若者世帯定住促進・子育て応援補助金 | 80万円 |
| 韮崎市 | 住まいるマイホーム助成金 | 100万円 |
| 大月市 | 定住促進住宅取得助成金 | 200万円 |
| 上野原市 | 移住者住宅取得等補助金 | 100万円 |
| 都留市 | 移住定住促進奨励金 | 条件次第 |
| 富士吉田市 | — | — |
| 北杜市 | — | — |
| 甲州市 | — | — |
ポイント:
- 大月市の200万円が最大。基本額+転入+子ども+若年の積み上げ式で設計が独特
- 甲斐市(120万円)・笛吹市(120万円)・韮崎市(100万円)・上野原市(100万円)も手厚い
- 移住支援金(最大300万円)と住宅取得支援(最大200万円)を合算すると、最大500万円の支援を受けられる可能性がある(大月市の場合)
空き家バンク・改修補助の比較
全13市が空き家バンクを運営しています。違いが出るのは改修補助の金額です。
| 市名 | 空き家バンク | 改修補助(上限) | 備考 |
|---|---|---|---|
| 甲斐市 | あり | 100万円 | 成約奨励金5万円も |
| 南アルプス市 | あり | 100万円 | — |
| 韮崎市 | あり | 100万円 | 解体100万円+家財処分10万円も |
| 甲府市 | あり | 50万円 | 買い主50万円+売り主10万円 |
| 上野原市 | あり | 40万円 | 残置物処分10万円も |
| 笛吹市 | あり | 20万円 | — |
| 中央市 | あり | 20万円 | — |
| 甲州市 | あり | 20万円 | 成約90件の実績。家財処分補助あり |
| 山梨市 | あり | 10万円 | — |
| 富士吉田市 | あり | 要確認 | — |
| 北杜市 | あり | 要確認 | — |
| 都留市 | あり | 要確認 | — |
| 大月市 | あり | 要確認 | — |
ポイント:
- 甲斐市・南アルプス市・韮崎市が100万円で最大。韮崎市は解体・家財処分も含めると最も手厚い
- 甲州市は金額は20万円だが、成約90件の実績があり制度が安定している
お試し移住・体験住宅の比較
| 市名 | お試し住宅 | 費用 | 期間 |
|---|---|---|---|
| 南アルプス市 | あり | 月額21,000円 | 最大2年間(お試し滞在補助) |
| 韮崎市 | あり(お試しハウス) | 無料 | 2泊3日〜6泊7日、最大3回 |
| 甲州市 | あり(2棟) | 無料 | 数日〜数週間 |
| 山梨市 | あり(エコハウス) | 無料 | 最大4泊5日 |
| 笛吹市 | あり | 1泊2,400円〜 | — |
| 都留市 | あり | 布団代のみ | 1泊2日 |
| 富士吉田市 | あり | 要確認 | 要確認 |
| 北杜市 | あり | 要確認 | 要確認 |
| 甲府市 | なし | — | オンライン移住相談あり |
| 甲斐市 | なし | — | クラインガルテン(滞在型市民農園)あり |
| 大月市 | なし | — | よろず見学ツアー(1日・無料) |
| 上野原市 | なし | — | 移住コーディネーター配置 |
| 中央市 | なし | — | — |
ポイント:
- 南アルプス市の最大2年間のお試し滞在補助が突出している。宿泊費・レンタカー費まで補助される
- 韮崎市は無料で最大3回利用できるため、季節を変えて体験できる
- 甲州市も無料で数週間滞在可能。費用面ではかなり助かる
- 東京に近い大月市・上野原市はお試し住宅がない代わりに「来やすい」立地を生かした見学ツアーやコーディネーター配置で対応
子育て支援のユニークな制度
子ども医療費助成(0〜18歳、窓口無料)は山梨県全体の制度として共通ですが、各市独自の支援に差があります。
| 市名 | 特徴的な子育て支援 |
|---|---|
| 中央市 | 0歳からの保育料完全無償化(所得制限なし・市独自、2024年4月開始) |
| 上野原市 | 出産奨励祝金: 第3子以降50万円(※令和7年度で終了予定) |
| 甲府市 | 結婚新生活支援: 29歳以下は60万円、30〜39歳は30万円 |
| 大月市 | 結婚新生活支援(60万円/30万円)+ 新婚世帯家賃助成(最大2万円/月×24ヶ月) |
| 韮崎市 | 待機児童ゼロ |
| 中央市 | 奨学金返還支援(年間最大20万円×5年、最大100万円) |
東京からのアクセス比較
通勤や週末の移動を考えるとアクセスは重要な要素です。
| 市名 | 新宿までの所要時間 | 主な交通手段 |
|---|---|---|
| 大月市 | 約55〜65分 | JR中央本線特急 |
| 上野原市 | 約60〜70分 | JR中央本線 |
| 都留市 | 約90分 | JR中央本線+富士急行線 |
| 甲府市 | 約90分 | JR中央本線特急 |
| 甲斐市 | 約90分 | JR中央本線特急(竜王駅) |
| 笛吹市 | 約90分 | JR中央本線特急(石和温泉駅) |
| 甲州市 | 約85〜90分 | JR中央本線特急(塩山駅) |
| 山梨市 | 約90分 | JR中央本線特急 |
| 韮崎市 | 約90〜100分 | JR中央本線特急 |
| 南アルプス市 | 約100分 | 車(甲府駅からバスまたは車) |
| 北杜市 | 約120分 | JR中央本線特急(小淵沢駅) |
| 富士吉田市 | 約120分 | 富士急行線 |
| 中央市 | 約120分 | JR身延線+中央本線乗換え |
ポイント:
- 大月市・上野原市は東京から1時間圏内。リモートワーク+週数回出社のスタイルに最適
- 都留市は快適遠距離通勤補助金(月15,000円×36ヶ月)があり、通勤の経済的負担を軽減する制度がある
- 南アルプス市は鉄道がなく車移動が前提。東京通勤は現実的ではないが、フルリモートなら問題なし
各市の「こんな方に向いているかも」
調査結果をもとに、各市の特色を整理してみました(推奨ではなく情報の整理です)。
| 市名 | こんなタイプに合いそう |
|---|---|
| 甲府市 | 県庁所在地の利便性がほしい。病院・商業施設が近くにないと不安 |
| 富士吉田市 | 富士山のふもとで暮らしたい。移住サポートが手厚いところがいい |
| 都留市 | 東京に通勤しながら地方に住みたい。大学がある街の活気がほしい |
| 山梨市 | 果樹農業に興味がある。温泉が日常圏にほしい |
| 大月市 | 東京へのアクセスを最優先。住宅取得の支援が手厚いところがいい |
| 韮崎市 | 地方で起業したい。空き店舗を使った事業を考えている |
| 南アルプス市 | 山と農業に囲まれた暮らし。長期のお試し滞在でじっくり検討したい |
| 北杜市 | 八ヶ岳南麓の自然環境。田舎暮らしランキング常連の人気地域 |
| 甲斐市 | 甲府のベッドタウンで便利な暮らし。リニア新駅が将来的に近い |
| 笛吹市 | フルーツと温泉の町。農業塾で就農技術を学びたい |
| 上野原市 | 東京に最も近い山梨。駅近コワーキングでテレワーク生活 |
| 甲州市 | ワインとぶどうの産地で暮らしたい。農業研修が充実 |
| 中央市 | 子育て環境を最優先。保育料無償化と医療充実は県内随一 |
注意点
- 移住支援金は年度ごとに予算が設定されており、受付終了が早い市もあります。令和7年度の受付が既に終了している市もあるため、各市のページで最新状況を確認してください
- 住宅取得支援と移住支援金の併用可否は市によって異なります。申請前に各市の担当窓口にお問い合わせください
- この比較表は2026年3月時点の調査に基づいています。制度は年度替わり(4月)に変更されることが多いため、特に4月以降は最新情報の確認をお勧めします
- 富士吉田市・北杜市の一部データは詳細未確認の項目があります
データの出典
各市の公式移住ページ(調査日: 2026年3月14日〜15日)
- 甲府市 移住定住ページ
- 富士吉田市 移住支援サイト
- 都留市 移住定住ページ
- 山梨市 移住定住ページ
- 大月市 移住相談ページ
- 韮崎市 移住定住サイト「NIRASAKI その先に。」
- 南アルプス市 移住定住ページ
- 北杜市 移住定住ページ
- 甲斐市 移住ポータル「よっちゃばるかい!」
- 笛吹市 移住支援ページ
- 上野原市 移住特別サイト
- 甲州市 移住定住ページ
- 中央市 移住定住ページ
📋 調査カード
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 調査日 | 2026年3月14日〜15日 |
| 調査ソース | 公式ページ: 各市8〜15件(合計約130件)、移住者体験記事: 30件以上 |
| 情報の鮮度 | 令和7年度の制度情報が中心。年度替わり(4月以降)は全市の再確認が必要 |
| ソース偏りチェック | ✓ 全13市の公式情報を網羅 / ✓ 移住者体験談も各市で収集 / △ 富士吉田市・北杜市は展開記事レベルのため一部詳細未確認 |
| 調べきれなかったこと | 各制度の実績支給数、移住支援金と住宅取得支援の併用可否、令和8年度の制度継続状況、町村の支援制度 |