新潟県20市の移住支援制度を比較してみた
📅 調査期間: 2026年3月17日(移住支援金・県の子育て世帯移住支援金は2026年8月1日に再調査) ※ 個人調査です。最新情報は各自治体の公式ページでご確認ください。
調べたこと・調べ方
新潟県には20の市があります。すべての市の公式移住ページを一つずつ確認し、移住支援金・住宅補助・子育て支援・お試し移住制度を調べて比較表にまとめました。
- 調査対象: 新潟県の全20市
- 情報源: 各市の公式移住ページ、新潟県公式サイト、県移住ポータル「にいがた暮らし」
- 調査日: 2026年3月17日(移住支援金まわりは2026年8月1日に再調査)
新潟県は豪雪地帯から日本海沿いの平野部、離島(佐渡島)まで多様な地域性があり、市によって支援制度の特色がかなり異なります。
移住支援金の比較
移住支援金は国・県・市の共同制度で、東京圏からの移住者が対象です。新潟県の20市すべてが制度を実施しています(県内で実施していないのは粟島浦村のみ)。
| 市名 | 単身 | 世帯 | 子ども加算(1人) | 各市ページ |
|---|---|---|---|---|
| 新潟市 | 60万円 | 100万円 | 100万円 | 詳細 |
| 長岡市 | 60万円 | 100万円 | 子ありなら一律100万円加算(計200万円) | 詳細 |
| 上越市 | 60万円 | 100万円 | 100万円 | 詳細 |
| 三条市 | 60万円 | 100万円 | 100万円 | 詳細 |
| 柏崎市 | 60万円 | 100万円 | 100万円 | 詳細 |
| 新発田市 | 60万円 | 100万円 | 30万円 | 詳細 |
| 小千谷市 | 60万円 | 100万円 | 100万円 | 詳細 |
| 加茂市 | 60万円 | 100万円 | 100万円 | 詳細 |
| 十日町市 | 60万円 | 100万円 | 100万円 | 詳細 |
| 見附市 | 60万円 | 100万円 | 100万円 | 詳細 |
| 村上市 | 60万円 | 100万円 | 100万円 | 詳細 |
| 燕市 | 60万円 | 100万円 | 100万円 | 詳細 |
| 五泉市 | 60万円 | 100万円 | 100万円 | 詳細 |
| 阿賀野市 | 60万円 | 100万円 | 100万円 | 詳細 |
| 佐渡市 | 60万円 | 100万円 | 100万円 | 詳細 |
| 魚沼市 | 60万円 | 100万円 | 100万円 | 詳細 |
| 南魚沼市 | 60万円 | 100万円 | 100万円 | 詳細 |
| 妙高市 | 60万円 | 100万円 | 100万円 | 詳細 |
| 糸魚川市 | 60万円 | 100万円 | 100万円 | 詳細 |
| 胎内市 | 60万円 | 100万円 | 100万円 | 詳細 |
ポイント:
- 長岡市は独自の設計で、18歳未満の子どもがいる世帯は人数に関係なく一律100万円の加算(世帯100万円+加算100万円=計200万円)。子ども1人なら他市と同等だが、2人以上なら他市の「100万円+100万円×子ども数」のほうが多くなる
- 新発田市の子ども加算は30万円/人で、他の19市(100万円/人)と大きく異なる。ただし県の子育て世帯移住支援金(1世帯50万円)の実施市でもある
- 上越市には子育て加算とは別に「若者加算」(子ども以外の世帯員に40歳未満の人がいる場合、世帯当たり10万円)がある
- 南魚沼市の加算は「配偶者を除く18歳未満の世帯員1人につき100万円」と定義されている
- 佐渡市の100万円/人は令和5年4月1日以降の転入が対象。それ以前の転入は30万円/人
- 予算の範囲内で実施されるため、年度途中で受付が終了する市があります。令和8年度は十日町市が「申請金額が予算に達したため、申請を一時停止」(2026年4月24日時点)
県の「子育て世帯移住支援金」(国の移住支援金とは別制度)
新潟県には、国の移住支援金とは別に、県が市町村と共同で実施する「子育て世帯移住支援金」があります。1世帯あたり最大50万円で、国の移住支援金の「東京23区在住/東京圏在住+23区へ通勤」という移住元要件に該当しない人が対象です。つまり23区通勤ではない東京圏(条件不利地域を除く)の居住者が使える制度で、国の移住支援金とは併給できません。上乗せではなく、どちらか一方という関係になっています。
主な条件:
- 転入直前の10年間のうち通算5年以上、かつ直前に連続1年以上、東京圏のうち条件不利地域以外に在住
- 国の移住支援金の移住元要件に該当しないこと
- 申請者と18歳未満の者を含む2人以上の世帯員が、移住元・申請時とも住民票上の同一世帯
- 就業・専門人材・テレワーク・関係人口・起業のいずれかの要件を満たすこと
- 転入後1年以内に申請、申請日から5年以上の継続居住意思。3年未満の転出で全額返還、3年以上5年以内で半額返還
実施している市(令和8年4月1日時点):
| 実施 | 市 |
|---|---|
| ○ | 新潟市・長岡市・柏崎市・新発田市・小千谷市・十日町市・見附市・燕市・糸魚川市・妙高市・五泉市・上越市・阿賀野市・佐渡市・魚沼市・南魚沼市・胎内市(17市) |
| ― | 三条市・加茂市・村上市(3市) |
※ 上記のほか聖籠町・出雲崎町・津南町・刈羽村・関川村の5町村も実施しており、県全体では22市町村です。県のページには「準備が整い次第、他の市町村でも受付を開始します。(※令和8年度に事業実施予定のない市町村もあります。)」との注記があります。
- 情報源: 新潟県 子育て世帯移住支援金
- 調査日: 2026年8月1日
独自の住宅支援制度の比較
移住支援金とは別に、市独自の住宅支援がある市をまとめました。
| 市名 | 独自の住宅支援 | 空き家バンク | 各市ページ |
|---|---|---|---|
| 新潟市 | 空き家活用推進事業(最大200万円) | ○ | 詳細 |
| 長岡市 | UIターン住宅取得支援(新築・中古購入補助) | ○ | 詳細 |
| 上越市 | 住宅取得補助(6種類以上)+移住支援金の若者加算10万円(世帯当たり) | ○ | 詳細 |
| 三条市 | 空き家改修補助(40歳未満は最大70万円加算) | ○ | 詳細 |
| 柏崎市 | 空き家リフォーム(県外転入者最大125万円) | ○ | 詳細 |
| 新発田市 | 住宅取得補助金(加算多数、新築基本60万円) | ○ | 詳細 |
| 小千谷市 | マイホーム取得補助(最大100万円)+空き家リフォーム(最大100万円) | ○ | 詳細 |
| 加茂市 | 若宮ヒルズ住宅用地の無償分譲+住宅取得補助(最大50万円) | ○ | 詳細 |
| 十日町市 | 住宅取得・改修支援(新築最大100万円、用地取得最大100万円) | ○ | 詳細 |
| 見附市 | 中古住宅取得補助(最大40万円) | ○ | 詳細 |
| 村上市 | 空き家改修費補助(3世代世帯は補助率2/3、最大100万円) | ○ | 詳細 |
| 燕市 | 住宅取得補助(借入金連動型、最大110万円) | ○ | 詳細 |
| 五泉市 | ウェルカムファミリー住まいる事業(最大150万円) | ○ | 詳細 |
| 阿賀野市 | 虹の架け橋住宅取得支援(転入者最大100万円) | ○ | 詳細 |
| 佐渡市 | 空き家改修補助(若者・子育て世帯最大120万円) | ○ | 詳細 |
| 魚沼市 | 定住促進補助金(転入新婚・子育て世帯最大150万円) | ○ | 詳細 |
| 南魚沼市 | 中古住宅リフォーム補助(移住者加算あり) | ○ | 詳細 |
| 妙高市 | 住宅取得等支援事業補助金 | ○ | 詳細 |
| 糸魚川市 | UIターン空き家取得支援(最大180万円) | ○ | 詳細 |
| 胎内市 | 住宅リフォーム補助(最大50万円) | ○ | 詳細 |
ポイント: 新潟県は全20市で空き家バンクを運営。住宅支援の金額は新潟市の200万円が最大。加茂市の住宅用地無償分譲は全国的にも珍しい。五泉市と魚沼市の最大150万円も注目。
家賃補助の比較
家賃補助がある市を抜き出して比較しました。
| 市名 | 月額上限 | 期間 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 小千谷市 | 30,000円 | 3年間 | 最大総額108万円 |
| 魚沼市 | 30,000円 | 2年間 | 初期費用補助もあり |
| 三条市 | 5,000〜20,000円 | 3年間 | 段階的に増額(最大42万円) |
| 新発田市 | 15,000円 | 2年間 | 子育て or 39歳以下夫婦 |
| 燕市 | 15,000円 | 2年間 | 市内就職 or 新婚世帯 |
| 妙高市 | 15,000円 | 2年間 | 初期費用補助(最大12万円)もあり |
| 胎内市 | 15,000円 | 2年間 | 初期費用補助(最大6万円)もあり |
| 佐渡市 | 20,000円 | 1年間 | 県外移住者。空き家バンク物件限定 |
| 十日町市 | 7,000円 | 12か月 | ふるさと回帰支援事業の一部 |
ポイント: 家賃補助は小千谷市が月3万円×3年で総額108万円と圧倒的。魚沼市も月3万円で手厚い。
子ども医療費助成の比較
新潟県内の多くの市が通院530円/回の自己負担を設定していますが、完全無料の市もあります。
| 市名 | 対象年齢 | 通院 | 入院 |
|---|---|---|---|
| 小千谷市 | 18歳まで | 無料 | 無料 |
| 阿賀野市 | 18歳まで | 無料(全額助成) | 無料 |
| 魚沼市 | 18歳まで | 無料 | 無料 |
| 新潟市 | 18歳まで | 530円/回(月4回まで) | 無料 |
| 長岡市 | 18歳まで | 530円/回(月4回まで) | 無料 |
| 上越市 | 18歳まで | 530円/回(月4回まで) | 無料 |
| 三条市 | 18歳まで | 530円/回(月4回まで) | 無料 |
| 柏崎市 | 18歳まで | 530円/回(月4回まで) | 無料 |
| 新発田市 | 18歳まで | 530円/回(月4回まで) | 無料 |
| 十日町市 | 18歳まで | 530円/回(月4回まで)※未就学児は無料 | 無料 |
| 村上市 | 18歳まで | 530円/回(月4回まで) | 無料 |
| 燕市 | 18歳まで | 530円/回(月4回まで) | 無料 |
| 五泉市 | 18歳まで | 530円/回(月4回まで) | 無料 |
| 佐渡市 | 18歳まで | 530円/回(月4回まで) | 無料 |
| 南魚沼市 | 18歳まで | 要確認 | 要確認 |
| 妙高市 | 18歳まで | 530円/回(月4回まで) | 無料 |
| 糸魚川市 | 18歳まで | 要確認 | 要確認 |
| 胎内市 | 18歳まで | 530円/回(月4回まで) | 無料 |
| 見附市 | 18歳まで | 530円/回(月4回まで) | 1,200円/日 |
| 加茂市 | 18歳まで | 530円/回(月4回まで)※0歳児は無料 | 無料 |
ポイント: 小千谷市・阿賀野市・魚沼市の3市が通院・入院とも完全無料。子育て世帯にとって重要な差別化ポイント。ほとんどの市は通院530円/回の新潟県標準に準拠。
お試し移住・体験住宅の比較
| 市名 | 制度名 | 期間 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 佐渡市 | 定住体験住宅 | 最大24ヶ月 | 地域連携型。ペット可5棟。家具家電付き |
| 魚沼市 | お試し住宅 | 最大3ヶ月 | コワーキング利用者は3ヶ月。光熱水費市負担 |
| 十日町市 | お試し移住シェアハウス | 月額制 | 2か所。カール・ベンクス氏デザインの施設あり |
| 長岡市 | お試し移住施設 | 2施設 | 市街地型+山古志(中山間地型) |
| 新発田市 | お試し居住体験施設「新縁」 | 年4回まで | 無料。WiFi完備 |
| 村上市 | ショートステイ+保育園利用 | 3日〜14日 | 宿泊費半額補助。保育園利用可能(令和7年4月〜新制度) |
| 胎内市 | T-Base | ー | お試し移住体験施設 |
| 阿賀野市 | お試し空き家暮らし体験 | ー | 農業体験・先輩移住者との交流あり |
| 見附市 | お試し移住 | ー | 市職員による体験ツアー付き |
ポイント: 佐渡市の最大24ヶ月は全国的にも珍しい長期のお試し移住。村上市の「ショートステイ+保育園利用」は子育て世帯向けのユニークな制度。
東京からのアクセス比較
| 市名 | 最寄り新幹線駅 | 東京からの所要時間 | 車の必要度 |
|---|---|---|---|
| 新潟市 | 新潟駅 | 約2時間 | あると便利 |
| 長岡市 | 長岡駅 | 約1時間40分 | あると便利 |
| 上越市 | 上越妙高駅 | 約2時間 | 必須 |
| 三条市 | 燕三条駅 | 約2時間 | あると便利 |
| 燕市 | 燕三条駅 | 約2時間 | あると便利 |
| 南魚沼市 | 越後湯沢駅 | 約80分 | 必須 |
| 妙高市 | 上越妙高駅 | 約2時間 | 必須 |
| 糸魚川市 | 糸魚川駅 | 約2時間30分 | 必須 |
| 魚沼市 | 浦佐駅 | 約1時間40分 | 必須 |
| 柏崎市 | 長岡駅+在来線 | 約2時間20分 | 必須 |
| 新発田市 | 新潟駅+在来線 | 約2時間30分 | あると便利 |
| 十日町市 | 越後湯沢駅+在来線 | 約2時間20分 | 必須 |
| 小千谷市 | 長岡駅+在来線 | 約2時間 | 必須 |
| 五泉市 | 新潟駅+在来線 | 約2時間30分 | あると便利 |
| 阿賀野市 | 新潟駅+車 | 約2時間40分 | 必須 |
| 見附市 | 長岡駅+在来線 | 約2時間 | あると便利 |
| 加茂市 | 燕三条駅+在来線 | 約2時間20分 | あると便利 |
| 村上市 | 新潟駅+特急 | 約3時間 | 必須 |
| 胎内市 | 新潟駅+在来線 | 約2時間40分 | 必須 |
| 佐渡市 | 新潟駅+フェリー | 約4時間 | 必須 |
ポイント: 東京からの所要時間は**南魚沼市(越後湯沢駅経由で約80分)**が最短。新潟市・長岡市も約2時間以内。佐渡市は離島のためフェリーが必要で約4時間だが、島民割引制度がある。
独自の注目制度
各市の特に目立つ独自制度をピックアップしました。
| 市名 | 独自制度 |
|---|---|
| 長岡市 | 18歳未満の子がいる世帯は人数を問わず一律100万円加算(世帯100万円と合わせて計200万円) |
| 新潟市 | テレワーク移住支援金(30万/50万円)※3大都市圏対象 |
| 十日町市 | ふるさと回帰支援事業(東京圏以外からも対象、加算メニュー豊富) |
| 上越市 | サテライトオフィス支援(家賃月最大10万円×3年) |
| 佐渡市 | 航路運賃の島民割引(有人国境離島法に基づく)、奨学金返還支援(Uターン年最大30万円×20年) |
| 加茂市 | 若宮ヒルズ住宅用地の無償分譲(10区画) |
| 小千谷市 | 奨学金返還支援(市内協力事業所勤務なら全額補助、年最大35万円) |
| 見附市 | つながり移住支援金(紹介者・移住者各10万円) |
| 村上市 | ショートステイ+保育園利用移住体験(令和7年4月〜新制度) |
| 三条市 | 段階的家賃補助(5,000→10,000→20,000円/月と年々増額) |
調べてみて分かったこと
- 子ども加算の差: ほとんどの市は100万円/人だが、新発田市は30万円/人、長岡市は子の人数によらず一律100万円加算(計200万円)方式。子育て世帯は要チェック
- 子ども医療費の無料化: 小千谷市・阿賀野市・魚沼市は通院も完全無料で、県内の他市と差がある
- 家賃補助の充実度: 小千谷市(月3万円×3年)と魚沼市(月3万円×2年)が飛び抜けている
- 佐渡市の手厚さ: 離島ながら定住体験住宅が最大24ヶ月、奨学金返還支援がUターン20年間と桁外れ
- 東京圏以外からもOK: 十日町市のふるさと回帰支援事業は東京圏以外からの移住者も対象で加算メニューが豊富
- テレワーク移住: 新潟市と上越市がテレワーク・サテライトオフィス支援に力を入れている
- 全20市で空き家バンクあり: 新潟県は空き家対策が進んでいる
- 国制度と県制度の「すみ分け」: 国の移住支援金は東京23区在住/23区通勤が要件だが、県の子育て世帯移住支援金はその要件に該当しない東京圏居住者が対象。両方は受け取れないが、23区通勤でなくても50万円の受け皿がある構造になっている。実施しているのは17市(三条・加茂・村上を除く)
注意点
- 金額・条件は2026年3月17日調査、移住支援金まわりは2026年8月1日に再確認したものです。年度替わりで変更される可能性があります
- 移住支援金は予算の範囲内で実施されるため、年度途中で受付が終了する市があります(令和8年度は十日町市が予算到達で申請を一時停止、燕市の移住家族支援事業が4月30日時点でキャンセル待ち)
- 移住支援金の「東京圏」は基本的に埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県です
- 詳細な条件(居住年数、年齢制限等)は各市ページで確認してください
データの出典
すべて各市の公式サイトから取得しています。各市の詳細ページから出典リンクを確認できます。