北海道は全35市が移住支援金対象
47都道府県792市の調査の最後に取り組んだのが北海道です。面積が日本の約22%を占める広大な大地に35市が点在。調べてみて最初に分かったのは、全35市が国の移住支援金対象だということ。東京圏から北海道に移住すれば、どの市でも世帯100万円+子ども加算が受けられます。
基本データ
| 指標 | 北海道 | 全国平均 |
|---|---|---|
| 移住支援金対象 | 35/35市(100%) | 78% |
| 空き家バンク | 29/35市(83%) | 81% |
| お試し移住 | 11/35市(31%) | 36% |
移住支援金100%は東北と同じ水準。空き家バンクは83%で全国平均並み。お試し移住は31%でやや低めですが、広大な面積を考えれば、体験住宅がある11市でも十分な選択肢があります。
5つのエリアで全然違う北海道
北海道は広すぎて「北海道移住」と一括りにできません。調べてみて、5つのエリアに分かれることが分かりました。
札幌圏(札幌・江別・北広島・恵庭・千歳・石狩)
人口約260万人の北海道経済の中心。都市機能は本州の政令市と遜色なく、新千歳空港で全国にアクセス可能。移住というより「転勤」のイメージで生活できるエリアです。
- 札幌市: 北海道最大の都市。地下鉄・JR・バスが充実。冬は積雪が多いが除雪体制は万全
- 北広島市: エスコンフィールド(日本ハム新球場)開業で活性化
- 千歳市: ラピダス(半導体工場)効果で注目急上昇。人口増加中
旭川・上川エリア
北海道第2の都市旭川市を中心とするエリア。大雪山連峰のふもとで、冬の寒さは厳しいが四季がはっきりしています。
函館・道南エリア
北海道の南端。北海道新幹線で東京から約4時間。本州に最も近い北海道です。
帯広・十勝エリア
広大な農業地帯。晴天率が高く、冬は寒いが雪は少ない(太平洋側)。
- 帯広市: 十勝の中核都市。とかち帯広空港から東京直行便あり。食の魅力が突出
釧路・道東エリア
夏の涼しさが最大の武器。近年「避暑地移住」で注目を集めています。
北海道移住で知っておくべきコスト
北海道移住を考えるとき、本州とは異なるコスト構造があります。
暖房費
冬の暖房費は避けられないコストです。灯油ストーブが主流で、年間の暖房費は10〜20万円が目安。札幌でも11月〜4月はストーブが必要です。
除雪
日本海側(旭川・小樽・岩見沢など)は豪雪地帯。除雪機(10〜50万円)が必要になることも。太平洋側(帯広・釧路・苫小牧)は積雪が少ない。
車
北海道は車社会。札幌市内の地下鉄沿線以外は車が必須です。冬はスタッドレスタイヤが必須(4〜8万円/セット、2〜3年ごと交換)。
住宅費は安い
一方で住宅費は本州より安い傾向があります。特に地方部では賃貸月3〜4万円台の物件が見つかる。歌志内市(日本最小の市、人口約2,600人)などは驚くほど安い。
ユニークな北海道の移住支援
調べていて面白かった北海道独自の制度をピックアップします。
- 釧路市の避暑地移住: 夏の涼しさを前面に打ち出した移住促進。全国モデルとして注目
- 千歳市のラピダス効果: 半導体工場建設で雇用増加。移住需要が急増中
- 伊達市の「北の湘南」: 北海道最温暖を売りにした移住促進。「だて暮らし」のブランディング
- 北広島市のエスコンフィールド: プロ野球の新球場が街の魅力に。住宅地の開発も活発
- 苫小牧市の太平洋側メリット: 北海道最少積雪級。フェリーで本州にもアクセス可能
北海道移住に向いている人
35市を調べた感覚として、北海道移住に向いている人のパターンをまとめます。
テレワーカー: 東京の収入を維持したまま、住居費と通勤ストレスを大幅に削減できる。新千歳空港で月1回の出社も可能
暑さが苦手な人: 釧路の夏は平均18℃。道東エリアは夏のエアコンが不要
雪が好き(または気にならない)人: ウィンタースポーツ天国。ただし日常生活の除雪は覚悟が必要
食にこだわる人: 海鮮・農産物・酪農品。帯広の豚丼、旭川ラーメン、函館の朝市
広い家に住みたい人: 土地が安い。本州では考えられない広さの家に住める
調べてみて分かったこと
- 全35市が移住支援金対象。 北海道はどこに移住しても世帯100万円+子ども加算
- 5つのエリアで全く違う気候・生活環境。 「北海道」で一括りにできない
- 避暑地移住(釧路)とラピダス効果(千歳)が最近のトレンド
- 冬のコスト(暖房費・除雪・スタッドレス)は避けられない
- 住宅費の安さと食の魅力が大きなプラス
- 空き家バンク83%、お試し移住31%。 移住インフラは整っている
北海道は本州の常識が通用しないスケールの大きさがあります。「北海道に住みたい」ではなく「北海道の○○市に住みたい」まで絞って調べることをおすすめします。各市の詳しい支援制度は北海道の県ページから確認できます。
※ この記事は個人の調査に基づくものです。制度の詳細や最新情報は、必ず各自治体の公式ページでご確認ください。 ※ 調査データは2026年4月時点のものです(47都道府県792市)。