基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 人口 | 約5.5万人 |
| 面積 | 約266.6 km² |
| アクセス | 特急あずさで新宿から茅野駅まで約2時間。中央自動車道 諏訪ICから約15分 |
| 気候 | 市役所の標高が約801mと全国の市で最も高い。冬は厳しく氷点下になることも多い。夏は冷涼で過ごしやすい |
| 特徴 | 八ヶ岳・蓼科高原・白樺湖・車山の玄関口。高原リゾートと日常生活が隣り合わせの環境 |
| 車の必要度 | ほぼ必須(駅周辺以外は車がないと生活が難しい) |
茅野市は長野県南信地方、諏訪地域の中部に位置する市です。八ヶ岳連峰の西麓に広がり、蓼科高原や白樺湖といった観光地を市域に含んでいます。市街地にはスーパーや医療機関もそろっており、自然の中でも日常生活に不便しない環境が特徴です。特急あずさで新宿から約2時間というアクセスの良さと、高原の自然環境を両立できるのが魅力です。「田舎暮らし楽園信州ちの協議会」という市・商工会議所・民間の三位一体の移住支援組織があり、移住サポートに力を入れています。
移住支援金・補助金
移住支援金(茅野市就業・創業移住支援事業補助金)
東京23区の在住者、または東京圏(埼玉・千葉・東京・神奈川)のうち条件不利地域以外から23区に通勤していた方が茅野市に移住する場合に支給される制度があります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 単身 | 10万円 |
| 世帯(2人以上) | 20万円 |
| 子ども加算 | 18歳未満の子ども1人につき20万円 |
主な条件:
- 東京23区に在住または通勤していた方
- 長野県が選定した企業等への就業、専門人材としての採用、テレワークでの移住、関係人口としての移住、または長野県から創業支援金の交付決定を受けた方
- 転入日によって適用される要綱が異なる(令和8年5月28日以前に転入した方/令和8年5月29日以降に転入した方で区分あり)
- 令和8年度の交付申請書の提出期限は令和9年1月15日。予算に達した時点で終了
※ 移住支援金の金額は長野県内でも自治体によって差があります。長野県が示している上限は単身60万円・世帯100万円・子ども加算100万円ですが、茅野市はそれより低い独自の定額設定です。移住元の要件についても、県内19市で茅野市だけが東京23区型(東京23区の在住者、または東京圏のうち条件不利地域以外から23区へ通勤していた方)を採用しています。他の18市は東京圏(埼玉・千葉・東京・神奈川)+愛知県+大阪府が対象で、東京23区の在住・通勤要件はありません。
※ ただし「東京圏全域」が18市すべてに当てはまるわけではありません。上田市と安曇野市の2市は、移住元が東京圏内の条件不利地域(秩父市・飯能市・三浦市・館山市・檜原村など)にあたる場合を対象外としています。残る16市は公表ページに同種の除外規定が見当たりませんでした。当初調査(2026年3月)では18市を一律に「東京圏全域」と書いていましたが、2026年8月5日に上田市・安曇野市の公式ページで除外規定を確認し、訂正しました。
- 情報源: 茅野市 移住支援金(令和8年5月29日以降に転入した方向け)
- 情報源: 茅野市 移住支援金(令和8年5月28日以前に転入した方向け)
- 情報源: 上田市UIJターン就業・創業移住支援事業補助金(条件不利地域の一覧あり)
- 情報源: 安曇野市移住支援金(条件不利地域の一覧あり)
- 調査日: 2026年8月5日
移住学生支援金(茅野市就職・移住学生支援事業補助金)
移住支援金とは別枠で、東京圏の大学等を卒業して長野県内に就職し、茅野市に移住する学生向けの補助制度があります。長野県の「就職・移住学生支援事業」に参加している制度で、令和8年度の実施は県内11市町村(市は岡谷市・諏訪市・駒ヶ根市・茅野市の4市)です。
| 対象経費 | 交付金額 |
|---|---|
| 交通費 | 内定先企業が実施した企業説明会・採用面接・採用試験に要した往復交通費1回分の2分の1以内(上限8,500円)。公共交通機関の利用に限る |
| 移転費 | 最低限の実費であることを証明できる場合は実費(上限160,000円)。証明できない場合は定額66,000円 |
主な条件:
- 東京都内に本部がある大学等の東京圏内(条件不利地域を除く)のキャンパスに在学し、卒業・修了していること
- 卒業・修了年度に東京圏内に継続して在住していたこと
- 勤務地が長野県内にあり、週20時間以上の無期雇用契約に基づく就業であること(茅野市外に転居を伴う異動がない社員としての採用)
- 茅野市に移住し、申請日から5年以上継続して居住する意思があること
- 交付は同一年度内に1人1回限り。この補助金と趣旨を同じくする国・地方公共団体の補助金を受給していないこと
- 卒業見込み年度の10月1日以降に内定を受けることで申請可能(移転費は就業後の申請)
注意: 予算に達した時点で終了します。また、市が県へ実績報告を行う都合上、令和8年1月30日で受付終了と告知されています。申請前に移住・交流推進室への連絡が必要です。
※ 茅野市の金額は県が示す枠組み(交通費8,500円・移転費16万/6.6万)どおりです。県は「支給額等制度の内容は市町村によって異なります」としており、同じ制度でも諏訪市は移転費が66,000円上限のみ、駒ヶ根市は交通費のみとなっています。
※ この制度は当初調査(2026年3月)では取り上げていませんでした。2026年8月5日に追記しています。
- 情報源: 茅野市就職・移住学生支援事業補助金
- 情報源: 長野県就職・移住学生支援事業のご案内
- 調査日: 2026年8月5日
住宅支援
子育て世帯住宅新築補助金
子育て世帯が茅野市内で住宅を新築する場合の補助制度があります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 市内業者で新築 | 工事費の10%、上限100万円 |
| 市外業者で新築 | 工事費の5%、上限50万円 |
- 情報源: 茅野市 補助金・助成金一覧
- 調査日: 2026年3月15日
空き家バンク
茅野市では空き家バンクを運営しており、移住推進組織「田舎暮らし楽園信州ちの協議会」と連携して移住希望者への情報提供を行っています。令和7年1月に新たな空き家バンクの仕組みが整備されました。
- 情報源: 茅野市空き家バンク
- 空き家バンク物件検索: 茅野市空き家バンク物件一覧
- 調査日: 2026年3月15日
空き家対策促進事業補助金
空き家の活用・解消を目的とした補助金制度があります(令和6年度から開始)。
| 種類 | 補助率 | 上限額 |
|---|---|---|
| 改修事業 | 補助対象経費の10%(改修費100万円以上が対象) | 25万円 |
| 家財等処分事業 | 補助対象経費の50% | 10万円 |
| 解体事業 | 補助対象経費の10% | 20万円 |
対象条件:
-
空き家が居住用の戸建住宅であること
-
補助金申請時に1年以上使用されていない状態であること
-
茅野市の市税を滞納していないこと
-
情報源: 茅野市空き家対策促進事業補助金
-
調査日: 2026年3月15日
子育て支援
医療費助成(福祉医療費給付金)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | 0歳〜18歳年度末(高校3年生まで) |
| 助成内容 | 医科・歯科・調剤・訪問看護療養費・入院時食事代 |
| 利用方法 | 受給者証を医療機関の窓口で提示すると、審査後に給付金が登録口座に自動振込 |
- 情報源: 茅野市 こどもの医療費助成
- 調査日: 2026年3月15日
就業・起業支援
創業支援・相談窓口
茅野市では茅野商工会議所と市が連携して創業支援を行っています。
| 支援内容 | 詳細 |
|---|---|
| 相談窓口 | 茅野商工会議所(0266-72-2800)・茅野市商工課で創業相談を受付 |
| 特定創業者等支援奨励金 | 特定創業支援等事業の証明書を受けた方で、コワーキングスペース「ワークラボ八ヶ岳」を本社所在地として事業を開始した方が対象 |
| ワークラボ八ヶ岳 | 市のコワーキングスペース。低価格でワークスペースを利用可能 |
- 情報源: 茅野市 創業に関する支援制度
- 特定創業者等支援奨励金: 茅野市 特定創業者等支援奨励金
- 調査日: 2026年3月15日
茅野アントレアクション(女性向け起業支援)
茅野市独自の取り組みとして、女性を対象にした起業支援プログラム「茅野アントレアクション」を実施しています。茅野市での起業や移住を予定している女性が対象で、ビジネスアイデアの整理やプラン作成を学ぶ講座です。移住前の段階から参加できるのがポイント。
- 情報源: 茅野市 女性起業支援事業(商工課)
- 調査日: 2026年3月15日
お試し移住・体験住宅
移住体験住宅
「田舎暮らし楽園信州ちの協議会」が運営する移住体験住宅があります。教員住宅を改修した施設です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 利用期間 | 1ヶ月間(3〜5月、6〜9月、10〜12月の期間区分あり) |
| 利用料金 | 5万円〜6万円(利用期間により異なる。家賃・光熱費・管理費込み。敷金・礼金なし) |
| 施設 | 1棟2室の平屋。住宅地の中にある小さな家 |
| 利用スタイル | 滞在中ずっと住む必要はなく、自宅との行き来も自由。週末だけの利用も可能 |
| ペット | 犬の同伴可 |
| 申し込み | 事前申し込み制。応募多数の場合は選考あり |
- 情報源: 茅野市 移住体験住宅のご案内(八ヶ岳ちのくらし)
- 調査日: 2026年3月15日
子育て世帯生活体験住宅
子育て世帯向けの体験住宅も別途用意されています(令和5年度から開始)。市営住宅の空き部屋を子育て世帯向けに改修した施設です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | 市外在住の子育て世帯(18歳未満の子どもがいる世帯) |
| 利用期間 | 30日間(週末のみの利用も可) |
| 利用料金 | 55,000円/月(光熱水費・Wi-Fi込み) |
| 敷金 | 不要 |
- 情報源: 茅野市 子育て世帯生活体験住宅(八ヶ岳ちのくらし)
- 調査日: 2026年3月15日
移住者の声(外部リンク集)
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諏訪圏移住ポータル「茅野で田舎暮らしを満喫。想像以上に快適です!」 — 2016年に東京から茅野市に移住した建築設計事務所勤務の方の体験談。東日本大震災をきっかけに家族の暮らしを見つめ直して移住を決断。 記事リンク
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ハルコのノビノビライフ「首都圏に20年以上住んでいた独身女性が、長野県茅野市移住した理由とは?」 — 首都圏から単身で茅野市に移住した女性のブログ。移住の動機や日々の暮らしの変化について。 記事リンク
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アメブロ「山の見えるところでカフェを開きたくて茅野市に移住しました」 — 東京から茅野市に移住してギャラリーカフェを開いた方のブログ。 記事リンク
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諏訪旅「長野県茅野市の移住生活」 — 東京での家賃月17.5万円から月6万円に変わったなど、具体的な生活費の変化を紹介。 記事リンク
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楽園信州「氏家 紀代美さん」 — 長野県の移住ポータルサイトに掲載されている茅野市移住者のインタビュー。 記事リンク
※ 体験は個人のものです。すべての人に当てはまるわけではありません。
この自由研究のメモ
茅野市は「八ヶ岳の麓で暮らす」というイメージが強い市です。別荘地としての歴史があるため、移住者を受け入れる土壌は比較的できている。移住専用サイト「八ヶ岳ちのくらし」(rakuc.net)が用意されていて、市・商工会議所・民間が三位一体で動いている「田舎暮らし楽園信州ちの協議会」が窓口になっているのは安心感があります。
移住支援の面で特筆すべきは体験住宅の充実です。一般向けの移住体験住宅(1ヶ月5万円)に加え、子育て世帯向けの生活体験住宅(30日間55,000円)も別途あり、しかもどちらも週末だけの利用が可能。二地域居住の感覚で試せるのは、移住のハードルを下げる良い設計だと感じました。犬連れOKなのも珍しい。
移住支援金は単身10万円・世帯20万円と、同じ長野県内の長野市(単身60万円・世帯100万円)と比べるとかなり控えめです。ただし子育て世帯住宅新築補助金(市内業者で最大100万円)があるので、家を建てる予定のファミリー層には手厚い支援になります。
女性向けの起業支援プログラム「茅野アントレアクション」は面白い取り組みです。移住予定の女性も対象に含まれているので、移住前から茅野市との接点を作れる仕組みになっています。コワーキングスペース「ワークラボ八ヶ岳」もあり、テレワーク移住の受け皿はある程度整っている印象です。
標高が高いため冬の寒さは覚悟が必要です。市役所の標高が801mと全国の市で最も高い。暖房費、冬タイヤ、除雪の手間などは生活コストとして計算に入れるべきです。その分、夏は冷涼で過ごしやすく、避暑地として快適。リモートワークで二拠点生活を考える方にも向いている場所です。
📋 調査カード
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 調査日 | 2026年3月15日(移住支援金は2026年8月1日・8月5日に再調査) |
| 調査ソース | 公式ページ: 12件、移住者体験記事: 5件、県ポータル: 3件 |
| 情報の鮮度 | 移住支援金は令和8年度の情報に更新(金額は変更なし。適用要綱が令和8年5月29日を境に分かれます)。その他の制度は令和7年度の情報が中心 |
| 🔧 今回の修正 | 移住学生支援金(茅野市就職・移住学生支援事業補助金)のセクションを追記(2026年8月5日)。あわせて「他の18市は東京圏全域が対象」という総括を訂正(上田市・安曇野市は東京圏の条件不利地域を対象外にしている) |
| ソース偏りチェック | ✓ 公式情報を網羅的に収集 / ✓ 移住者ブログ複数あり / △ ネガティブな体験談が少ない / △ 冬の生活コスト(暖房費等)の具体的な数字が不足 |
| ⚠️ 調べきれなかったこと | 特定創業者等支援奨励金の具体的な金額、保育料の具体的な金額、空き家バンク登録物件数、冬の暖房費の目安、移住学生支援金の令和8年度の予算残枠 |