📅 調査期間: 2026年3月31日(移住支援金・空き家バンク・お試し移住は2026年7月31日、県の「お試し移住補助金」は2026年8月2日、こども医療費は2026年8月7日に再調査) ※ 個人調査です。最新情報は各自治体の公式ページでご確認ください。 ※ 2026年8月7日、10市すべてのこども医療費助成を担当課のページで調べ直したところ、当初「入院は自己負担なし」と書いていたのが誤りで、10市とも入院に月1,000円の自己負担があることが分かりました。比較表3を新設して訂正しています。
調べたこと・調べ方
佐賀県全10市の移住支援制度を比較しました。佐賀県はコンパクトながら2つの海(玄界灘・有明海)に面し、焼きもの文化・温泉・食と個性豊かな市が並びます。
情報源はすべて各市の公式サイトと佐賀県公式サイトです。
比較表1: 移住支援金(東京圏型)
| 市 | 移住支援金 | 子ども加算 | 未来につなぐさが移住支援事業(県独自・全国対象) |
|---|---|---|---|
| 佐賀市 | ○ | 100万円/人(上限200万円) | ○ |
| 唐津市 | ○ | 100万円/人 | ○(令和8年度で終了予定と明記) |
| 鳥栖市 | ○ | 100万円/人 | ✕(10市で唯一の不参加) |
| 多久市 | ○ | 100万円/人 | ○ |
| 伊万里市 | ○ | 100万円/人 | ○ |
| 武雄市 | ○ | 100万円/人 ※テレワーク類型対象外 | ○ |
| 鹿島市 | ○ | なし | ○ |
| 小城市 | ○ | 100万円/人(予算の範囲内) | ○ |
| 嬉野市 | ○ | 100万円/人 | ○ |
| 神埼市 | ○ | 100万円/人 | ○ |
※ 「未来につなぐさが移住支援事業」は東京圏の要件を満たさない県外からの移住向けの県独自制度(世帯100万円/単身60万円・子ども加算なし)。対象は令和8年12月31日までの転入分です
比較表2: 空き家バンク・お試し移住
| 市 | 空き家バンク | お試し移住 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 佐賀市 | ○ | ✕ | IT企業サテライトオフィス集積。バルーンフェスタ |
| 唐津市 | ○ | ○ | 唐津焼・唐津くんち・呼子のイカ。離島あり |
| 鳥栖市 | ○ | ✕ | 新幹線+高速道路の交通要衝。人口増加中 |
| 多久市 | ○ | ✕ | 孔子を祀る多久聖廟。住宅価格最安クラス |
| 伊万里市 | ○ | ✕ | 伊万里焼・大川内山の秘窯の里 |
| 武雄市 | ○ | ✕ | 武雄温泉+TSUTAYA図書館+チームラボ |
| 鹿島市 | ○ | ○ | 祐徳稲荷神社・ガタリンピック・酒蔵通り。重伝建の茅葺き町家に泊まれる移住体験施設 |
| 小城市 | ○ | ✕ | 小城羊羹。佐賀市のベッドタウン |
| 嬉野市 | ○ | ✕ | 日本三大美肌の湯。西九州新幹線で博多40分。お試し住宅は終了(宿泊費補助型を準備中) |
| 神埼市 | ○ | ✕ | 吉野ヶ里遺跡。佐賀市のベッドタウン |
比較表3: こども医療費助成
佐賀県の子ども医療費は、入院・通院・調剤の3つで別々に保護者負担額が決まる構造です。県のページ自体が就学前について「通院 上限500円を2回まで/入院 上限1,000円/調剤費 保護者負担はありません」と3分割で書き、小学生以上は「対象年齢や保護者負担額は市町により異なります」としています。
以下は10市すべての担当課ページで確認した内容です(金額はいずれも1医療機関・1か月あたり)。
| 市 | 対象年齢(拡大時期) | 入院 | 通院 | 調剤 |
|---|---|---|---|---|
| 佐賀市 | 18歳の年度末(令和8年1月〜高校生年代) | 上限1,000円 | 上限500円を2回まで | 未就学児なし/小学生以上は上限500円を2回まで |
| 唐津市 | 18歳の年度末(令和6年7月〜高校生年代) | 1レセプトごと1,000円 | 通院と薬局を合算して1回500円を2回まで(3回目以降無料) | 就学前は負担なし(小学生以上は通院と合算) |
| 鳥栖市 | 18歳の年度末(令和7年7月〜高校生世代の通院・調剤) | 1,000円 | 2回目まで各500円上限(3回目から無料) | 負担なし |
| 多久市 | 高校生年代まで | 1,000円 | 上限500円を2回まで | 負担なし |
| 伊万里市 | 18歳の年度末 | 未就学児は負担なし/小学生以上は1レセプト1,000円 | 未就学児は負担なし/小学生以上は1レセプト1,000円 | 負担なし |
| 武雄市 | 18歳の年度末 | 上限1,000円 | 未就学児は500円を2回まで(3回目以降なし)/小学生以上は上限1,000円 | 負担なし |
| 鹿島市 | 18歳の年度末 | 上限1,000円 | 上限500円を2回まで(3回目以降なし) | 負担なし |
| 小城市 | 18歳の年度末(令和7年4月〜高校生) | 上限1,000円 | 1・2回目は上限500円、3回目以降なし | 負担なし |
| 嬉野市 | 18歳の年度末 | 1,000円 | 上限500円を2回まで(3回目以降なし) | 負担なし |
| 神埼市 | 18歳の年度末 | 上限1,000円 | 上限500円を2回まで | 負担なし |
※ 当初この比較記事には医療費の表がなく、各市のページには「通院 自己負担あり/入院 自己負担なし」と書いていました。2026年8月7日に10市すべてを担当課のページで確認し、訂正しています。 入院が無料の市は1つもなく、10市とも1か月1医療機関あたり1,000円の負担がありました(伊万里市の未就学児のみ例外)
表から見えた市差:
- 伊万里市は未就学児が入院・通院・調剤とも負担なしで、県内で唯一の「未就学児完全無料」でした
- 武雄市は小学生〜高校生等の通院が上限1,000円。 他市の多くは「500円を2回まで」なので、月に何度も通う場合の負担は武雄市のほうが重くなります(逆に「3回目以降無料」の設計を持たないのも武雄市の特徴です)
- 唐津市は通院と薬局を合算して数えます。 調剤を別枠にしている他市とは数え方そのものが違うので、単純比較ができません
- 佐賀市は小学生以上の調剤に上限500円×2回の負担があります。 調剤を「負担なし」としている市が多い中では例外です
- 多久市は高校生年代のみ償還払い(窓口で3割を払ってから市に申請)です。窓口での支払額を見るときは、現物給付か償還払いかも合わせて見る必要があります
※ 「全10市が18歳の年度末まで」という状態は、そろったばかりです。 高校生年代への拡大は唐津市が令和6年7月、小城市が令和7年4月、鳥栖市が令和7年7月(高校生世代の通院・調剤)、佐賀市が令和8年1月。佐賀市に至っては当サイトの当初調査(2026年3月31日)のわずか3か月前でした。「昔から全市そろっていた」わけではありません
- 情報源: 佐賀県 子どもの医療費助成制度ほか各市の担当課ページ(個別のURLは各市の記事に記載)
- 調査日: 2026年8月7日
調べてみて分かったこと
- 全10市が東京圏移住支援金の対象。 子ども加算は8市が100万円/人だが、佐賀市は上限200万円(2人分まで・令和8年度に新設)、鹿島市は加算なし、と市差がある
- 県独自「未来につなぐさが移住支援事業」で東京圏以外からの移住もカバー。 9市+5町が実施(鳥栖市のみ不参加)。ただし令和8年12月31日転入分までの期限付き
- 空き家バンクは全10市(100%)で運営。 当初「鳥栖市のみなし」と書いていたが、鳥栖市も建設課が空き家・空き地バンクを運営していた(2026年7月31日に確認・訂正)
- お試し移住は10市中2市(20%)。 唐津市(根の家ROOTHAUS)と鹿島市(旧筒井家住宅・1泊1,500円)が実施。嬉野市のお試し住宅は終了し、令和8年9月頃から宿泊費補助型を開始予定
- 比較表2の「お試し移住」✕は、あくまで市が持つお試し住宅の有無。 佐賀県が市町を限定せずに滞在費を補助する「お試し移住補助金」を実施しており、お試しテレワーク移住は1人あたり15万円、県が定める移住体験イベントへの参加は1人あたり6万円が上限(いずれも補助率は対象経費の3/4)。✕の8市に滞在する場合でも使える県の横断制度(佐賀県お試し移住補助金(サガスマイル)・2026年8月2日確認)
- 西九州新幹線効果で武雄市・嬉野市のアクセスが大幅改善。 2022年開業で博多から30〜40分に
- 焼きもの文化が移住の動機になりうる。 唐津市・伊万里市は陶芸家・デザイナーの移住実績あり
- 鳥栖市は佐賀県の中で唯一の人口増加市。 交通の要衝+物流拠点+アウトレットで自然に人が集まる
- IT企業誘致は佐賀市が先行。 Yahoo! JAPAN等のサテライトオフィスが進出
- こども医療費は全10市が18歳の年度末まで。ただし無料ではない。 入院は10市とも1医療機関・1か月あたり1,000円の自己負担があり(伊万里市の未就学児のみ例外)、通院・調剤の設計は市ごとに違いました。当初は全市に「入院は自己負担なし」と書いていましたが、これは誤りです(2026年8月7日に訂正)
注意点
- 移住支援金は予算上の理由で交付不可となる場合があります
- 西九州新幹線は現在、武雄温泉〜長崎間のみ開業。博多〜武雄温泉間は在来線特急リレーかもめで接続
- こども医療費の「対象年齢18歳まで」=「無料」ではありません。 比較表3のとおり、10市とも入院に月1,000円、多くの市で通院に500円×2回の保護者負担があります。他県には自己負担のない自治体もあるため、横並びで比べるときは自己負担の欄まで見る必要があります
- 高校生年代への拡大は市ごとに時期が違い、最も遅い佐賀市は令和8年1月からでした。制度が変わったばかりの市もあるので、必ず各市の最新のページでご確認ください
こんな方に合いそう
| タイプ | おすすめの市 | 理由 |
|---|---|---|
| IT・テレワーク移住 | 佐賀市 | IT企業集積+博多40分+住宅コスト安い |
| 焼きもの・工芸に携わりたい方 | 唐津市・伊万里市 | 唐津焼・伊万里焼の本場。陶芸家の移住実績あり |
| 温泉のある暮らし | 嬉野市・武雄市 | 日本三大美肌の湯・1,300年の歴史ある温泉 |
| 交通利便性重視 | 鳥栖市 | 新幹線+高速道路+アウトレット。人口増加中 |
| 食・日本酒好き | 鹿島市 | 酒蔵通り+有明海の幸。ガタリンピックも体験 |
| 歴史ロマン | 神埼市 | 吉野ヶ里遺跡。弥生時代のクニを日常に |