📅 調査期間: 2026年3月31日(2026年8月2日に佐世保市の項目、8月7日に子ども加算とこども医療費を更新) ※ 個人調査です。最新情報は各自治体の公式ページでご確認ください。 ※ 2026年8月2日、佐世保市を調べ直したところ、お試し住宅が3棟あることが分かりました。当初「なし」としていた欄と集計を修正しています。 ※ 2026年8月7日、各市の情報源を市トップページから担当課の実ページに差し替えたところ、移住支援金の子ども加算が市町によって100万円と30万円に分かれていること、こども医療費に自己負担があることが分かりました。当初は加算を全13市100万円/人と記載していましたが、訂正しています。
調べたこと・調べ方
長崎県全13市の移住支援制度を比較しました。長崎県は離島が多く(対馬・壱岐・五島)、海岸線の長さは北海道に次いで全国2位。西九州新幹線の開業で本土部のアクセスが改善される一方、離島には独自の移住支援が充実しています。
情報源はすべて各市の公式サイトと長崎県公式サイトです。
比較表1: 移住支援金(東京圏型)
基本額は世帯(2人以上)100万円・単身60万円で全13市共通ですが、18歳未満の子ども加算は市町ごとに設定される仕組みでした。長崎県のページにも「一人につき最大100万円を加算(市町によっては30万円の子育て加算です)」と書かれています。
| 市 | 移住支援金 | 子ども加算 |
|---|---|---|
| 長崎市 | ○ | 100万円/人 |
| 佐世保市 | ○ | 100万円/人 |
| 島原市 | ○ | 100万円/人 |
| 諫早市 | ○ | 100万円/人 |
| 大村市 | ○ | 100万円/人 |
| 平戸市 | ○ | 未確認 |
| 松浦市 | ○ | 100万円/人 |
| 対馬市 | ○ | 30万円/人 |
| 壱岐市 | ○ | 30万円/人 |
| 五島市 | ○ | 30万円/人 |
| 西海市 | ○ | 100万円/人 |
| 雲仙市 | ○ | 100万円/人 |
| 南島原市 | ○ | 100万円/人 |
※ 当初は13市すべて「100万円/人」と記載していましたが、2026年8月7日に訂正しました。 各市の担当課ページ・交付要綱を確認したところ、離島3市(対馬市・壱岐市・五島市)は30万円/人でした。平戸市は市のページに加算の記載がなく、県のページも「最大100万円(市町によっては30万円)」と両論を併記しているため、公式の記載からはどちらか判定できませんでした(市の企画課にご確認ください)
※ 移住元の要件は「東京23区が起点」です。 長崎県の制度は、東京23区に在住していた方か、東京圏(埼玉・千葉・東京・神奈川)のうち条件不利地域以外に住みながら東京23区へ通勤していた方が対象で、大阪圏・名古屋圏枠や全国型はありません。「東京圏に住んでいれば誰でも対象」ではない点に注意が必要です
- 情報源: 長崎県 移住支援金・壱岐市 壱岐市移住支援金について・五島市 移住支援金(五島の島ぐらし)・対馬市移住支援補助金交付要綱(対馬市例規集)
- 調査日: 2026年8月7日
比較表2: 空き家バンク・お試し移住
| 市 | 空き家バンク | お試し移住 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 長崎市 | ○ | ✕ | 世界新三大夜景。西九州新幹線開業で再開発進行中 |
| 佐世保市 | ○ | ○ | 九十九島・ハウステンボス。お試し住宅を市街地・郊外・離島に計3棟 |
| 島原市 | ○ | ○ | 「水の都」湧水60か所。島原城下町 |
| 諫早市 | ○ | ✕ | 県中央の交通要衝。新幹線で長崎10分 |
| 大村市 | ○ | ✕ | 長崎空港のお膝元。県内唯一の人口増加市 |
| 平戸市 | ○ | ○ | 日本初の西洋貿易港。世界遺産の教会群 |
| 松浦市 | ○ | ✕ | アジ・サバ水揚げ日本一 |
| 対馬市 | ○ | ○ | 国境の島。ツシマヤマネコの生息地 |
| 壱岐市 | ○ | ○ | 『魏志倭人伝』の一支国。ウニとビーチ |
| 五島市 | ○ | ○ | 移住者急増の離島。世界遺産の教会群と美しい海 |
| 西海市 | ○ | ✕ | 造船の島・大島。西海橋の渦潮 |
| 雲仙市 | ○ | ○ | 雲仙温泉+小浜温泉の二大名湯 |
| 南島原市 | ○ | ○ | 世界遺産・原城跡。島原手延そうめん |
比較表3: こども医療費助成
長崎県の福祉医療費制度は、入院と通院を分けずに「医療機関ごと・月ごとの受診日数」で自己負担額が決まるという共通の型を持っています。13市とも対象は18歳の年度末までで、自己負担額も「1日800円/2日以上1,600円」でそろっていました。
| 市 | 対象年齢 | 自己負担(医療機関ごと・月ごと) | 調剤薬局 |
|---|---|---|---|
| 長崎市 | 18歳の年度末まで | 1日800円・月上限1,600円 | 負担なし |
| 佐世保市 | 18歳の年度末まで | 受診1日800円/2日以上1,600円 | 負担なし |
| 島原市 | 18歳の年度末まで | 1日800円・月上限1,600円 | 負担なし |
| 諫早市 | 18歳の年度末まで(高校等在学の満20歳未満を含む) | 1日800円・月上限1,600円 | 負担なし |
| 大村市 | 18歳の年度末まで | 入院・外来の日数で1日800円/2日以上1,600円 | 負担なし |
| 平戸市 | 18歳の年度末まで | 医科・歯科それぞれ1日800円/2日以上1,600円 | 0円 |
| 松浦市 | 18歳の年度末まで | 1日800円・月上限1,600円 | 負担なし |
| 対馬市 | 18歳の年度末まで | 1日のみ受診なら800円/2日以上なら1,600円 | 全額支給 |
| 壱岐市 | 18歳の年度末まで | 入院・通院別に1回800円/2回以上1,600円 | ― |
| 五島市 | 18歳の年度末まで | 1日800円・月上限1,600円 | 負担なし(3歳未満の時間内診療も) |
| 西海市 | 18歳の年度末まで | 1日800円・月上限1,600円 | 全額助成 |
| 雲仙市 | 18歳の年度末まで | 1日800円・月上限1,600円(給付対象は入院/通院の両方) | 負担なし |
| 南島原市 | 18歳の年度末まで | 診療・入院日数1日800円/2日以上 月上限1,600円 | 負担なし |
※ 当初この比較記事には医療費の比較表がなく、各市のページには「通院 自己負担あり/入院 自己負担なし」と書いていました。2026年8月7日に13市すべてを担当課のページで確認し、訂正しています。 長崎県の制度は入院と通院を区別せず受診日数で判定する仕組みなので、「入院は無料」という書き方が誤りでした
※ 対象年齢だけを見ると13市とも「18歳の年度末まで」でそろっていますが、「対象=無料」ではありません。窓口で払う額は月・医療機関ごとに800〜1,600円が残ります
※ 現物給付(窓口で自己負担額だけ払う方式)か償還払い(いったん全額払って後から申請する方式)かは、年齢と受診先で分かれます。高校生世代は償還払いの市が複数あり、長崎市・島原市・対馬市・壱岐市で確認できました。県内・市内の医療機関に限る、という条件が付く市もあります
- 情報源: 各市の担当課ページ(個別のURLは各市の記事に記載しています)
- 調査日: 2026年8月7日
調べてみて分かったこと
- 全13市が東京圏移住支援金の対象。 ただし子ども加算は全市同額ではなく、離島3市(対馬・壱岐・五島)が30万円/人、平戸市は未確認、残り9市が100万円/人だった。基本額(世帯100万円・単身60万円)は共通
- 空き家バンクは全13市(100%)で運営。 長崎県は空き家バンクの設置率が非常に高い
- お試し移住は13市中8市(62%)で実施。 佐世保市・島原市・平戸市・対馬市・壱岐市・五島市・雲仙市・南島原市。離島3市(対馬・壱岐・五島)はいずれもお試し移住あり
- 佐世保市のお試し住宅は「市街地・郊外・離島」の3棟構成。 市街地の「SASEBO to connect」、郊外の江迎町 開田お試し住宅、離島(五島列島 宇久島)の3棟で、入居期間は2日以上60日以内、利用料は無料(光熱水費は利用者負担)。対象は長崎県外から佐世保市への移住を検討している方。同じ市の中に本土市街地と離島の両方がある佐世保市ならではの構成になっています
- 離島3市は空き家バンク+お試し移住がそろっている。 対馬市・壱岐市・五島市はいずれも両方あり。五島市は移住者が年間200人以上と増加傾向
- 国の移住支援金とは別枠の市独自制度もある。 佐世保市の「佐世保市移住助成金」は県外から移住する方が対象で、単身3万円・2人以上世帯5万円。金額は小さいものの東京圏以外からの移住でも使えます。ただし転入前3か月以内の「事前申請」が必須で、移住してから知ったのでは間に合わない設計でした
- 西九州新幹線の恩恵は限定的。 長崎市・諫早市・大村市の3市が直接恩恵を受ける。佐世保市方面は在来線のまま
- 大村市が県内唯一の人口増加市。 空港+新幹線+平坦な地形が人口増加の要因
- 温泉のある暮らしが選べる。 雲仙市(雲仙温泉+小浜温泉)、島原市(温泉湧出量が豊富)は温泉移住に最適
注意点
- 離島への移住は生活コスト(特に物流費・ガソリン代)が本土より高い傾向があります
- フェリー・航空便は天候により欠航する場合があります。離島暮らしでは計画変更への柔軟性が必要
- 離島の暮らしは短期の滞在では見えにくい部分があります。お試し移住制度がある市では、実際に滞在してから判断する方法もあります
- こども医療費は「対象年齢が高校まで」=「無料」ではありません。 長崎県内13市はいずれも18歳の年度末まで対象ですが、医療機関ごと・月ごとに800〜1,600円の自己負担が残ります(比較表3)。他県には自己負担のない自治体もあるため、「高校まで無料」と書かれている自治体と横並びで比べると誤読しやすいところです
- 情報源: 佐世保市 高校生等福祉医療費
- 調査日: 2026年8月2日(他12市は2026年8月7日)
- 移住支援金の子ども加算は市町ごとに違います。 離島3市(対馬・壱岐・五島)は30万円/人で、100万円/人の市とは子ども2人で140万円の差になります。金額は必ず移住先の市のページ・要綱でご確認ください
- 平戸市の子ども加算は一次情報で確認できていません。市のページに加算の記載がなく、県のページも「最大100万円(市町によっては30万円)」と両論併記のためです
こんな方に合いそう
| タイプ | おすすめの市 | 理由 |
|---|---|---|
| 都市生活+歴史 | 長崎市 | 異国情緒の港町。新幹線開業で再開発中 |
| 離島で本格移住 | 五島市 | 移住者急増。世界遺産の教会群と絶景の海 |
| 温泉のある暮らし | 雲仙市 | 2つの名湯を日常使い。源泉温度日本一 |
| 海と自然を楽しむ | 壱岐市 | 福岡からJF1時間10分。ウニと美しいビーチ |
| 交通利便性重視 | 大村市 | 長崎空港のお膝元。県内唯一の人口増加市 |
| 国境の島で暮らす | 対馬市 | 韓国まで50km。ツシマヤマネコと原始林 |
| 歴史探訪 | 南島原市 | 原城跡(世界遺産)。島原の乱の舞台 |
| テーマパーク近く | 佐世保市 | ハウステンボス+九十九島。米軍基地の国際色 |