埼玉県の移住支援制度を調べてみた
埼玉県は東京都の北側に隣接する県で、人口約734万人は全国第5位。東京への通勤圏としてのイメージが強いですが、秩父エリアや北部には豊かな自然が広がり、都市部と田舎の両方の顔を持っています。
埼玉県の特徴
- 面積: 約3,798 km²(全国第39位)
- 人口: 約734万人(2025年時点、全国第5位)
- 市の数: 40市(全国最多)
- 地域区分: 南部(東京隣接の都市部)・東部(春日部・越谷など)・西部(川越・所沢など)・北部(熊谷・深谷など)・秩父地域の5エリア
- 気候: 内陸性気候。夏は熊谷を中心に猛暑で有名(日本最高気温41.1°Cの記録あり)。冬は乾燥した晴天が多く、秩父地域は冷え込みが厳しい
- 県庁所在地: さいたま市(人口約134万人の政令指定都市)
県レベルの移住支援制度
移住支援金(東京圏からの移住者向け)
埼玉県は「東京圏」に含まれるため、通常の移住支援金の対象外と思われがちですが、東京23区に在住または通勤していた方が県内の対象市町村に移住する場合は支援金の対象になります。
対象は県内15市町村(うち市は3市)
埼玉県が公表している移住支援金の対象地域は、次の15市町村です(2026年8月2日確認)。
| 区分 | 市町村 |
|---|---|
| 市(3市) | 秩父市、飯能市、本庄市 |
| 町村(12町村) | 越生町、小川町、川島町、吉見町、鳩山町、ときがわ町、横瀬町、皆野町、長瀞町、小鹿野町、東秩父村、神川町 |
埼玉県には40市ありますが、そのうち移住支援金の移住先になれるのは3市だけです。さいたま市・川越市・川口市・所沢市などの都市部は対象に含まれていません。
「市独自の移住支援金」と混同しやすい点に注意。 対象外の市にも、市が独自に予算をつけた移住・定住の支援金があります。たとえば深谷市には「深谷市移住支援金」という制度がありますが、これは国の制度とは無関係の市独自制度で、支給も現金ではなく地域通貨ネギーです。名前がほぼ同じなので紛らわしいのですが、上の表に載っていない市に移住しても国の移住支援金(60万/100万+子ども加算)は出ません。当サイトでも深谷市・日高市・幸手市の3市をデータ上で誤って「対象」と扱っていたため、2026年8月2日に県公式の一覧で確認して修正しました。市の制度か国の制度かは、県のこの一覧に載っているかどうかで判断するのが確実そうです。
金額
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 単身 | 60万円 |
| 世帯(2人以上) | 100万円 |
| 18歳未満の子ども加算 | 1人につき30万〜100万円(市町村により異なる) |
県のページには「対象15市町村へ移住した場合最大200万円が支給されます」と書かれています。子ども加算は全国一律ではなく、市町村ごとに30万円〜100万円の範囲で定められている点に注意が必要です。当サイトで確認できた範囲では、飯能市・本庄市は1人につき30万円でした(各市ページ参照)。
主な条件:
- 転入直前の10年間のうち通算5年以上、東京23区に在住 または 東京圏(条件不利地域を除く)に在住して東京23区に通勤
- 転入直前に連続1年以上、東京23区に在住 または 東京都・千葉県・神奈川県(条件不利地域を除く)に在住して東京23区に通勤していたこと
- 県内の対象15市町村に転入し、申請日から5年以上継続して居住する意思があること
- 申請は移住後1年以内(申請開始時期は市町村ごとに異なる)
※ 直前10年(通算5年)の要件には「東京圏」として埼玉県も含まれますが、直前1年の要件のほうは東京都・千葉県・神奈川県しか挙げられていません。条文を読む限り、埼玉県内に住んで23区へ通勤している方が県内の対象市町村へ移る場合は、この直前1年の要件で引っかかりそうに読めます。解釈が分かれる部分なので、県または移住先の市町村に確認するのが確実です。
就業要件(以下のいずれかに該当すること):
- 埼玉県のマッチングサイト掲載の対象求人に新規就業
- 起業支援金の交付決定を受けて起業
- テレワークで移住前の業務を継続
- 専門人材(プロフェッショナル人材事業・先導的人材マッチング事業の利用)として就業
- 関係人口要件に該当(要件は市町村ごとに異なる。秩父市は市内在住歴・市内校の卒業・ふるさと納税・お試し居住の利用など、飯能市は移住体験ツアーや空き家バンクの利用など)
注意点:
-
対象市町村の予算の範囲内で支給されるため、要件を満たしていても支給されない場合があると県が明記しています
-
東京23区→県内対象市町村 の移住が基本パターン
-
対象市町村・金額とも年度で変わる可能性があるため、申請前に市町村へ直接確認するよう県が案内しています
-
調査日: 2026年8月2日
住むなら埼玉 移住サポートセンター
埼玉県の移住相談窓口として「住むなら埼玉 移住サポートセンター」が東京・有楽町と埼玉県庁内に設置されています。
| 窓口 | 所在地 |
|---|---|
| 東京窓口(認定NPO法人ふるさと回帰支援センター内) | 東京都千代田区有楽町2-10-1 東京交通会館8F |
| 埼玉窓口 | さいたま市浦和区高砂3-15-1 埼玉県庁内 |
- 情報源: 埼玉県 移住相談
埼玉ではじめる農ある暮らし
県として農業移住を支援する取り組みがあり、新規就農支援や農業体験の情報を提供しています。
- 情報源: 埼玉ではじめる農ある暮らし(埼玉県)
東京からのアクセス
埼玉県は東京都に隣接しており、県南部は東京への通勤圏です。
新幹線:
- 東京駅→大宮駅: 約25分(東北・上越・北陸新幹線)
- 東京駅→熊谷駅: 約40分(上越・北陸新幹線)
- 東京駅→本庄早稲田駅: 約50分(上越新幹線)
在来線:
- 池袋駅→川越駅: 約30分(東武東上線)
- 池袋駅→所沢駅: 約25分(西武池袋線)
- 池袋駅→飯能駅: 約50分(西武池袋線)
- 上野駅→春日部駅: 約50分(東武伊勢崎線)
- 池袋駅→秩父駅: 約80分(西武池袋線特急ラビュー)
高速道路:
- 練馬IC〜川越IC: 約25 km
- 練馬IC〜花園IC: 約65 km
- 練馬IC〜秩父: 約80 km(関越道+皆野寄居有料道路)
地域内の移動:
- 県南部(さいたま市・川口市など)は鉄道網が充実し、車なしでも生活可能
- 県北部・秩父エリアは車がほぼ必須
調査済みの市区町村
順次追加していきます。