792市を調べて分かった「移住準備の全体像」
このサイトで47都道府県792市の移住支援制度を調べてきました。その経験から、「移住を考え始めてから実際に移住するまで」のチェックリストを作ってみました。
制度を知らなかっただけで損をするケースは意外と多いので、この自由研究が少しでも役に立てばうれしいです。
1年前〜半年前: 情報収集フェーズ
やること
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移住の目的を整理する
- なぜ移住したいのか、何を求めているのかを言語化する
- 「自然が豊か」「子育て環境」「生活コストを下げたい」「テレワーク」など
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候補エリアを3〜5つに絞る
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移住支援金の対象かどうかを確認
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移住フェア・オンライン相談会に参加
- ふるさと回帰支援センター(東京・有楽町)の各県ブース
- 各自治体が開催するオンライン移住相談
ポイント
この段階では情報を集めるだけでOK。決断する必要はありません。
半年前〜3か月前: 体験フェーズ
やること
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お試し移住・体験住宅を利用する
- 288/792市がお試し移住制度あり
- 可能なら冬にも行く(特に雪国を検討している場合)
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現地で確認すべきこと
- スーパー・ドラッグストアの場所と品揃え
- 最寄りの病院・診療所の距離
- 通勤・通学の経路と所要時間
- 携帯電話の電波状況
- 近所の雰囲気(昼と夜の違い)
- 車がどの程度必要か
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移住相談員・先輩移住者に会う
- 自治体の移住相談窓口に連絡
- 先輩移住者の体験談を聞く
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仕事の確保(転職の場合)
- 県のマッチングサイトで求人を探す(移住支援金の条件にもなる)
- テレワークの場合は会社の許可を確認
ポイント
体験フェーズが最も重要。「観光モード」ではなく「生活モード」で過ごすこと。
3か月前〜1か月前: 手続きフェーズ
やること
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住まいを決める
- 賃貸: 地元の不動産会社に連絡
- 空き家バンク: 644/792市が運営。物件の現地確認は必須
- 新築・中古購入: 住宅取得補助の有無を確認
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補助金・支援金の申請準備
- 移住支援金: 移住先の自治体に必要書類を確認
- 住宅取得補助・リフォーム補助: 購入前に申請が必要な制度もあるので注意
- 引っ越し費用の補助があるかも確認
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退職・転職の手続き
- 退職日と移住日の調整
- 健康保険・年金の切り替え手続きの確認
- テレワーク移住の場合: 通勤手当の扱い、勤務地変更届
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車の準備
- 地方では車が必要なケースが多い
- 雪国なら冬タイヤも必要
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引っ越し業者の見積もり
- 繁忙期(3〜4月)を避けると安くなる
ポイント
補助金の申請タイミングに注意。 住宅購入後では申請できない制度もあります。
1か月前〜移住日: 最終準備フェーズ
やること
- 転出届の提出(現住所の市区町村)
- 転入届の提出(移住先の市区町村)※移住後14日以内
- 運転免許証の住所変更
- 銀行口座・クレジットカードの住所変更
- 郵便物の転送届
- ライフライン(電気・ガス・水道)の解約と新規契約
- インターネット回線の手配(光回線は開通まで2〜4週間かかることも)
- 子どもの転校手続き(学校への連絡、在学証明書の取得)
- かかりつけ医の紹介状
ポイント
インターネット回線は早めに手配。テレワーク移住の場合、開通が遅れると仕事に影響します。
移住後: 定着フェーズ
やること
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移住支援金の本申請
- 移住後に申請するケースが多い
- 必要書類: 転入届の写し、就業証明書 or テレワーク証明書など
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地域のコミュニティに参加
- 自治会・町内会への加入
- 地域の行事やイベントへの参加
- 先輩移住者との交流
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生活のルーティンを作る
- 買い物の行き先を固定
- かかりつけ医を見つける
- 子どもの習い事や放課後の居場所
注意: 返還条件
移住支援金には返還条件があります。
- 5年以内の転出: 全額返還の可能性
- 1年以内の退職: 全額返還の可能性
- 3年以上5年未満の転出: 半額返還の可能性
これを知らずに短期間で引っ越すと、もらった支援金を返すことになります。
調べてみて分かったこと
- 移住は1年スパンで準備するのが理想。 情報収集→体験→手続き→定着の順
- お試し移住が最も重要なフェーズ。 「合わない」と分かるのも大事な成果
- 補助金の申請タイミングに罠がある。 住宅購入前に申請が必要な制度もある
- 車とインターネットは早めに準備。 地方での生活基盤
- 返還条件を知っておく。 5年以内の転出で全額返還の可能性あり
このチェックリストは「一般的な流れ」です。自治体によって手続きや条件は異なるので、必ず移住先の自治体の窓口で確認してください。
※ この記事は個人の調査に基づくものです。手続きの詳細は各自治体や関係機関にご確認ください。 ※ 調査データは2026年4月時点のものです(47都道府県792市)。