📅 最終調査: 2026年8月2日 ※ このページは個人が調べたものです。最新情報は必ず公式ページでご確認ください。 → あきる野市 移住・定住促進の取組について
基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 人口 | 78,460人(令和8年6月1日現在) |
| 世帯数 | 37,803世帯(同上) |
| 面積 | 73.47 km²(市域の6割以上が森林) |
| 都心へのアクセス | 市の説明では電車・車のどちらでも約60分。都心から40〜50km圏 |
| 鉄道 | JR五日市線(東秋留・秋川・武蔵引田・武蔵増戸・武蔵五日市の5駅)。拝島でJR青梅線・八高線・西武拝島線に、立川でJR中央線に接続 |
| 車の必要度 | 駅周辺以外は車があるほうが動きやすい。市内循環バス「るのバス」と西東京バスの路線バスはある |
| 気候(市の公開値) | 8月平均 最高31.4℃/最低22.4℃、2月平均 最高10.3℃/最低-0.9℃。日照時間1,955時間/年、降水量1,643mm/年 |
あきる野市は東京都の西部にあり、1995年に秋川市と五日市町が合併してできた市です。市を東西に横断するように秋川が流れ、東側に商業施設や住宅地、西側に秋川渓谷に代表される山間部が広がっています。市の移住情報サイトでは市内を「市街地エリア(東秋留・西秋留・多西)」「市街地と自然があるエリア(増戸・五日市)」「自然エリア(戸倉・小宮)」の3つに分けて紹介していて、同じ市内でも暮らし方がかなり違うようです。
東京都内の市としては珍しく、移住情報サイト「KOTOSUM(コトスム)」を運営し、移住・定住担当の職員を置いて移住相談に取り組んでいます。
- 情報源: KOTOSUM 暮らし・体験・東京たましま移住定住ポータルサイト あきる野市
- 調査日: 2026年8月2日
市内循環バス「るのバス」
平成12年10月から運行している市内循環バスです。令和8年4月1日にダイヤ改正と運賃改定が行われ、東秋留駅南口と武蔵引田駅北口への乗り入れが始まりました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 運賃(令和8年4月1日から) | 大人(中学生以上)200円、小児(小学生)100円、未就学児無料 ※改定前は一律100円 |
| 回数券 | 100円券×11枚を1,000円 |
| 支払方法 | 現金・交通系IC(Suica、PASMO等)・回数券 |
| 割引 | 障がい者割引(半額)、運転免許証自主返納者(市発行の無料乗車証提示で無料)、乗継ぎ割引(乗継券提示で無料) |
- 情報源: あきる野市 令和8年4月1日から市内循環バス「るのバス」のダイヤ・運賃が変わります
- 調査日: 2026年8月2日
デマンド型交通「チョイソコあきる野」
市は「公共交通空白地域(公共交通機関の存在しない地域)の解消に向け」、デマンド型交通の実証実験を続けています。令和8年度は牛沼・雨間・切欠地域と二宮東・二宮地域の2地域を対象に、令和8年4月1日から令和9年9月30日まで(予定)実施されています。住宅地停留所と目的地停留所の間を移動する仕組みで、住宅地間・目的地間の移動はできません。
「道路構造上の制約や地理的要因といった地域特性により、公共交通の利用に課題を抱える地域が依然として存在しています」と市自身が書いており、市内でも場所によって移動手段の事情が違うことが読み取れます。
- 情報源: あきる野市 【令和8年度】デマンド型交通「チョイソコあきる野」の実証実験について
- 調査日: 2026年8月2日
移住支援金・補助金
あきる野市は東京圏(東京都全域)に含まれるため、国の移住支援金(地方創生移住支援事業)の対象外です。
市独自の移住支援金・住宅取得補助について
2026年8月時点で、あきる野市が「移住・定住促進の取組」として市公式ページに掲げているのは、次の5つです。いずれも金銭給付ではなく、情報提供と相談です。
| 取組 | 内容 |
|---|---|
| 移住情報サイト「KOTOSUM」 | 市が運営する移住情報サイト |
| 移住情報ガイドブック | 移住検討者向けガイドブック(PDF)の発行 |
| 移住・定住相談窓口 | 平日・土日祝対応。オーダーメイドで市内を車で案内 |
| 移住検討者向けの住まい情報 | 不動産事業者と協定を結び、市内の物件情報をKOTOSUMに掲載 |
| 東京たましま移住定住ポータルサイト | 東京都のポータルサイトへの参加 |
移住者向けの住宅取得支援金・家賃補助・引越費用補助・結婚新生活支援にあたる制度は、市公式ページ・KOTOSUM・東京都の「東京たましま移住定住ポータルサイト」の支援情報一覧・あきる野市例規集(全860件)のいずれにも見当たりませんでした。
※ 以前このページには「移住者向け住宅取得支援 最大100万円」と記載していましたが、2026年8月の再調査で一次情報を確認できなかったため削除しました(隣接する青梅市の移住支援金と取り違えていた可能性があります)。今回あらためて市の例規集を五十音順に全件洗い直しましたが、「移住」「定住」「転入」「家賃」「結婚」を名称に含む補助金交付要綱は1件も存在しませんでした。なお、例規集に載らない内部要綱の可能性までは否定できないため、金銭的な支援の有無は市の移住・定住担当(042-518-7151)への確認をおすすめします。
- 情報源: あきる野市 移住・定住促進の取組について・東京あきる野 移住情報サイト KOTOSUM・東京たましま移住定住ポータルサイト 移住・定住支援情報
- 調査日: 2026年8月2日
移住相談・市内案内(KOTOSUM)
金銭給付がない代わりに、相談と案内の体制が細かく整理されています。
車での市内案内(オーダーメイド型市内案内)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 内容 | 市の相談員が市の車で市内を案内。事前に聞いた相談内容に応じた「オーダーメイド型」 |
| 参加費 | 無料(食事・宿泊をする場合は自己負担) |
| 所要時間 | 最短約2時間、最長で数日程度。案内時間は9:00〜17:00 |
| 申込 | 希望日の10日前まで |
| 設備 | チャイルドシート・ジュニアシートの用意あり(要事前申出) |
案内の流れは、①秋川駅または武蔵五日市駅(車の場合は市役所本庁舎か五日市出張所)で待ち合わせ → ②駅・高速道路IC・買物エリア・病院・図書館・行政機関に加えて秋川渓谷や里山も見学 → ③保育園・幼稚園・学校・子どもの遊び場の見学 → ④先輩移住者との交流、と紹介されています。
相談窓口
| 窓口 | 場所・時間 |
|---|---|
| あきる野市役所 市長公室 | 市役所5階。8:30〜17:15(土日祝・年末年始除く)。事前予約推奨 |
| フレア五日市 | 武蔵五日市駅前の移住・定住相談窓口。9:30〜16:30(土日祝・年末年始除く) |
| オンライン相談(Zoom) | 午前9:00〜12:00/午後13:00〜17:00/夕方17:00〜20:00。1組30分程度。希望日の10日前まで申込 |
| ふるさと回帰支援センター・東京 | 有楽町(東京交通会館8F)の「東京多摩島しょ移住定住相談窓口」であきる野市の相談も受付 |
市の移住・定住担当には相談員が3人配置されていることが、KOTOSUMの「移住・定住相談員の紹介」に顔と名字つきで掲載されています。ふるさと回帰支援センターでの出張相談会も、2026年に入ってからほぼ毎月開催されているようでした。
- 情報源: KOTOSUM 移住相談・案内・KOTOSUM お知らせ
- 調査日: 2026年8月2日
「住みたい田舎ベストランキング」
宝島社『田舎暮らしの本』2026年2月号の「2026年版 第14回 住みたい田舎ベストランキング」で、あきる野市が首都圏エリア子育て世代部門 第6位にランクインしたと市が発表しています。
- 情報源: KOTOSUM 「住みたい田舎ベストランキング」にあきる野市がランクインしました!
- 調査日: 2026年8月2日
住宅支援
住宅取得・リフォームの一般的な補助金はありませんが、耐震化と生活インフラまわりに補助制度があります。
木造住宅耐震診断費助成(上限5万円)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象住宅 | 昭和56年5月31日以前に新築工事に着手した木造2階建て以下の戸建て住宅で、延べ床面積の1/2以上を所有者自らの居住に使っているもの |
| 助成額 | 診断費用(税抜)の1/2以内、上限5万円(千円未満切捨て) |
| 注意 | 同一住宅につき1回限り。契約前に住宅政策課へ相談・申請が必要。申請から完了報告まで同一年度内 |
木造住宅耐震改修費助成(上限110万円)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象住宅 | 市の助成で耐震診断を受け「倒壊する可能性が高い」「倒壊する可能性がある」と判定され、改修で倒壊しないと判断できる住宅 |
| 助成額 | 耐震改修または建て替え工事費(税抜)の5分の4以内、上限110万円 |
| 建て替えの場合 | 建替え後の住宅が「省エネ基準に適合」かつ「土砂災害特別警戒区域外」であることが要件 |
| 注意 | 国・都から同じ工事の補助を受けていないこと。工事監理者(建築士等)による工事監理が必要 |
助成率5分の4というのは、調べた範囲では耐震改修助成としてはかなり高いほうでした。建て替え工事でも耐震改修相当分が対象になります。
このほか、建築士が自宅を訪ねて耐震の簡易チェックとアドバイスを行う「訪問耐震相談」が無料で受けられます(同一住宅につき1回限り)。
- 情報源: あきる野市 木造住宅の耐震化を支援します
- 調査日: 2026年8月2日
合併処理浄化槽設置事業補助金
公共下水道が整備されない地域(下水道法事業計画に定める予定処理区域以外)で合併処理浄化槽を設置・更新する場合の補助です。山間部の物件を検討する場合に関係してくる制度です。
| 処理対象人員 | 通常 | 放流水を地下浸透させる場合 |
|---|---|---|
| 5人 | 360,000円 | 474,000円 |
| 6〜7人 | 462,000円 | 570,000円 |
| 8〜10人 | 585,000円 | 723,000円 |
※ 実際に要した費用と上表の額のいずれか低い額。11人以上の区分もあります。
これに加えて、宅内配管(上限33万円)、既存単独処理浄化槽の撤去(上限15万円)、既存くみ取槽の撤去(上限12万円)、既存合併処理浄化槽の撤去(上限15万円)が上乗せされます。工事着工前の申請が必須で、予算の範囲内のため年度途中で終了することがあると明記されています。
- 情報源: あきる野市 合併処理浄化槽設置事業補助金のご案内・あきる野市合併処理浄化槽設置事業補助金交付要綱
- 調査日: 2026年8月2日
雨水貯留槽設置費補助金(上限3万円)
散水・防火用水等に使う雨水貯留槽を住宅に設置した場合、本体購入費・設置費(雨どい接続分)または材料費の1/2以内・上限30,000円が補助されます(1住宅につき1基、賃貸住宅は対象外)。市の一般ページには見当たらず、例規集で確認しました。
- 情報源: あきる野市雨水貯留槽設置費補助金交付要綱
- 調査日: 2026年8月2日
居住相談窓口「住まいサポートあきる野」
住宅の確保に配慮が必要な方(高齢者・障がい者・子育て世帯・低所得者・被災者・DV被害者等)の住まい探しを支援する無料相談窓口です。市外から市内へ転入予定の方も対象とされています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 費用 | 無料 |
| 開設 | 毎週火曜日(祝日・年末年始除く)9:30〜15:15の予約制 |
| 内容 | 住まいに関する個別相談、民間賃貸住宅の情報提供、福祉関係団体等との連携 |
| 予約 | 住宅政策課(042-558-1111 内線2722・2723) |
- 情報源: あきる野市 居住相談窓口「住まいサポートあきる野」・あきる野市住宅確保要配慮者居住支援事業実施要綱
- 調査日: 2026年8月2日
空き家バンクはありません(相談窓口と物件情報サイトはあります)
あきる野市には空き家バンクがありません。東京都の「東京たましま移住定住ポータルサイト」が掲載している多摩地域の市町村空き家バンク一覧(青梅市・調布市・国分寺市・狛江市・東久留米市・西東京市・檜原村・奥多摩町)にも、あきる野市の記載はありませんでした。
代わりにあるのが次の2つです。
- 空き家に関する相談窓口: 住宅政策課(042-533-3360 直通)が相続・売却・管理・利活用等の相談を受け付け、内容に応じて協定を結んでいる専門家団体(東京三弁護士会、東京司法書士会西多摩支部、東京都行政書士会多摩西部支部、全日本不動産協会多摩西支部、東京都宅地建物取引業協会第十二ブロック、東京税理士会青梅支部)や東京都の空き家ワンストップ相談窓口を紹介
- KOTOSUMの住まい情報: 地域の不動産事業者と協定を結び、提供を受けた物件情報を掲載。ライフスタイル(子育て世帯向け/庭付き一戸建て/秋川渓谷のすぐそば/街中/ペットと暮らす/保育園・小中学校の近く)、7地区のエリア、小中学校の学区、物件種類から検索できる
なお市は令和7年度に「あきる野市空家等対策計画」を改定しています(計画期間:令和7年度〜令和16年度の10年間)。
KOTOSUMの住まいページには「あきる野市は、地価が安く都内の区市のなかで1番持ち家率の高い地域です」と書かれていました。
- 情報源: あきる野市 空き家に関する相談窓口のご案内・KOTOSUM 住まい・あきる野市空家等対策計画・東京たましま移住定住ポータルサイト 「住まい」に関する情報
- 調査日: 2026年8月2日
子育て支援
金銭的な移住支援がない一方で、子育てまわりは制度が具体的でした。市の移住サイトのコンセプトが「子と住む(KOTOSUM)」なのも、ここが軸になっているからのようです。
こども医療費助成(高校生以下・所得制限なし・一部負担金なし)
年齢帯ごとに3つの制度に分かれていますが、いずれも各種健康保険の自己負担分を助成します。
| 制度 | 対象 |
|---|---|
| 乳幼児医療費助成 | 義務教育就学前(6歳到達後最初の3月31日まで) |
| 義務教育就学児医療費助成 | 小学1年生〜中学3年生 |
| 高校生等医療費助成 | 15歳到達後最初の4月1日〜18歳到達後最初の3月31日(高校在学の有無は問わない) |
所得制限は令和7年10月から東京都全体で撤廃されました。あきる野市はそれ以前から、都の所得制限限度額を超える世帯にも独自に医療証を交付していたと市のページに書かれています。
さらに、通院1回につき200円(上限額)の一部負担金がありません。東京都の制度上は一部負担金を設けることができますが、あきる野市は「子育てを支援するため」これを設けていないと明記しています。義務教育就学児と高校生等の両方のページに同じ記載がありました。
対象外となるのは、健康保険未加入・生活保護受給・児童福祉施設への措置入所・里親委託・自己負担のないひとり親家庭等医療費助成/心身障害者医療費助成の医療証保持、の場合です。入院時の食事療養標準負担額や健康診断・予防接種などの保険外は対象になりません。
転入の場合、転入日の翌日から30日以内に申請すれば転入日から資格開始になります(それを過ぎると申請日から)。
- 情報源: あきる野市 高校生等医療費助成制度・あきる野市 義務教育就学児医療費助成制度・あきる野市 乳幼児医療費助成制度
- 調査日: 2026年8月2日
学校給食費の無償化
市立小・中学校の学校給食費(給食納付金)を、令和7年1月分(令和6年度3学期)から無償化しています。保護者負担額0円・所得制限なし・申請不要です。
令和8年4月に食材価格上昇に伴う給食納付金の改定(14%増、小学1・2年生 月5,244円など)が行われましたが、「改定後につきましても、引き続き、給食費無償化を実施するため保護者負担はありません」と市のページに書かれています。
- 情報源: あきる野市 学校給食納付金について
- 調査日: 2026年8月2日
妊婦のための支援給付(妊婦支援給付金)
| 区分 | 給付内容 |
|---|---|
| 妊娠時 | 現金5万円(同額分の電子ギフトも選択可) |
| 出産後 | こどもの人数 × 現金5万円(同額分の電子ギフトも選択可) |
妊娠時の給付は産科医療機関で胎児心拍の確認を受けた方が対象で、妊娠届出時の妊婦面談で案内されます。出産後の給付は令和7年4月1日以降に出産し、新生児訪問や乳児家庭全戸訪問を受けた産婦が対象です。電子ギフトは東京都が発行する子育て関連用品等に使えるものです。
あわせて、全妊婦を対象とした妊婦面談(原則対面、オンライン可)が行われ、面談後に「育児パッケージ」として子育て応援品が贈られます。
- 情報源: あきる野市 妊婦のための支援給付・あきる野市 妊婦面談と育児パッケージ
- 調査日: 2026年8月2日
新生児誕生お祝い品(3,000円相当の地域特産クーポン券)
出生届で市に住民登録した新生児1人につき、メッセージカードと3,000円相当の地域特産クーポン券が贈られます(1回限り・出生の日から30日以内に申請)。引換先は「いろどり屋」の地域特産品セット商品引換券(3,000円相当)、または秋川ファーマーズセンター・経済センターマイム・五日市ファーマーズセンターあいなで使える地場産野菜・地域特産品商品券(500円相当×6枚)。引換期間は発行から90日間です。
- 情報源: あきる野市 新生児誕生お祝い品の贈呈について
- 調査日: 2026年8月2日
保育・預かりの環境
| 施設・事業 | 内容 |
|---|---|
| あきる野子育てステーション ここるの | 乳幼児一時預かり、妊娠期から子育て期までの総合相談窓口。ワンストップ支援の拠点 |
| 子育てひろば | 市内3か所。保育士が常駐し、子育て相談・講習会は無料 |
| 秋川流域病児・病後児保育室ぬくもり | 阿伎留医療センター敷地内。看護師・保育士常駐 |
| ファミリーサポートセンター/放課後子ども教室/子ども食堂 | 地域ぐるみの支援 |
| 園・学校数 | 保育園・幼稚園等29園、市立小学校10校+私立1校、市立中学校6校+私立1校、児童館10館、学童クラブ14か所 |
待機児童については、東京都の移住ポータルに「保育園・幼稚園も充実、待機児童はほとんどいません」と書かれています(具体的な人数は確認できませんでした)。
- 情報源: KOTOSUM 子育て・教育・東京たましま移住定住ポータルサイト あきる野市・あきる野市子育て るのキッズWeb
- 調査日: 2026年8月2日
遠距離通学費補助金(山間部に住む場合)
戸倉・乙津・養沢に居住して五日市小学校に通う児童、乙津・養沢に居住して五日市中学校に通う生徒の保護者に対し、路線バスの通学定期券代が学期ごとに補助されます(学校長が認めた場合)。学期中の転入者も、通学定期券による通学を始めた日から対象になります。
自然エリアへの移住を考える場合、通学手段はまず気になるところだと思いますが、この制度は市の一般ページには見当たらず、例規集で見つけました。
- 情報源: あきる野市立学校遠距離通学費補助金交付要綱
- 調査日: 2026年8月2日
就業・起業支援
あきる野創業・就労・事業承継支援ステーション Bi@Sta(ビスタ)
秋川駅近く(トラストルピア2階)にある、しごとの総合支援拠点です。**Bi@Staを通じて起業した方は延べ166人(令和8年3月末時点)**と市のページに書かれています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 施設 | 相談コーナー(4席)、スモール・オフィス(4ブース)、チャレンジショップ(3店)、交流サロン |
| 開設 | 月〜金 10:00〜19:00(中小企業診断士等による相談は12:00〜19:00)、土 10:00〜17:00(相談は10:00〜17:00) |
| 定休 | 第2水曜日・日曜・祝日・年末年始 |
| 創業相談 | 中小企業診断士が対応。これから創業を考えている方、創業後5年未満の方が対象 |
| 事業承継相談 | 後継者不在の企業経営者の相談にも対応 |
| 駐車 | 指定駐車場で駐車券提示により3時間まで無料 |
- 情報源: あきる野市 あきる野創業・就労・事業承継支援ステーションBi@Sta(ビスタ)
- 調査日: 2026年8月2日
特定創業支援等事業(認定創業者の証明書)
市は「あきる野市創業支援等事業計画」を策定し、国の認定を受けています。Bi@Sta・西武信用金庫・多摩信用金庫(創業支援センターTAMA)・青梅信用金庫などが実施するセミナー・創業塾・個別相談を、1か月以上にわたり4回以上受講して市に申請すると、認定創業者としての証明書が交付されます。
証明書で受けられる支援は次のとおりです。
- 登録免許税の減免: 市内で株式会社・合同会社を設立する場合、資本金の0.7%の登録免許税が0.35%に軽減(株式会社の最低税額15万円→7.5万円、合同会社6万円→3万円)
- 創業関連保証の特例: 無担保・第三者保証人なしの創業関連保証を事業開始の6か月前から利用可能
- 日本政策金融公庫 新規開業・スタートアップ支援資金の貸付利率引き下げ
登録免許税の減免と貸付利率の引き下げは、市内で創業する場合に限られる点が明記されています(証明書を持って他区市町村で創業する場合は対象外。創業関連保証の特例だけは他区市町村でも活用可)。
- 情報源: あきる野市 特定創業支援等事業
- 調査日: 2026年8月2日
新規就農者向けの支援
| 制度 | 内容 |
|---|---|
| 新規就農者提案型農業経営支援事業補助金 | 農業経営に必要な施設・機械等の購入費の1/2以内、上限50万円。市内在住・年度当初65歳未満・市内3直売所いずれかの会員(見込み含む)・市内に農地を所有または5年以上の利用権を有する(見込み含む)等が条件 |
| 新規就農者育成総合対策費補助金 | 国の「新規就農者育成総合対策」(経営開始資金)に基づく市の交付要綱。金額・期間は国要綱の定めによる |
市内には秋川ファーマーズセンター、五日市ファーマーズセンターあいな、十里木・長岳の直売所があり、東京都の移住ポータルは「農業体験を通じた移住者もいます」と紹介しています。
- 情報源: あきる野市新規就農者提案型農業経営支援事業補助金交付要綱・あきる野市新規就農者育成総合対策費補助金交付要綱
- 調査日: 2026年8月2日
テレワーク・ワーケーション施設
東京都の移住ポータルは、あきる野市のワーケーション施設として「自然人村」「秋川渓谷 古民家的テレワークプレイスTERRA」「秋川駅近テレワーク&スタディプレイスTERRA」の3か所を挙げています。いずれも民間施設なので、料金・利用条件は各施設で確認が必要です。
市独自のテレワーク移住補助金やサテライトオフィス誘致補助金は見当たりませんでした。
- 情報源: 東京たましま移住定住ポータルサイト あきる野市
- 調査日: 2026年8月2日
お試し移住・体験住宅
あきる野市が運営するお試し移住施設・体験住宅は見つかりませんでした。 市公式ページ・KOTOSUM・例規集のいずれにも該当する制度はありません。
近いものとして、東京都主催の「暮らし体験・空き家見学ツアー」があります。2026年は7月11日(土)・12日(日)の1泊2日で、秋川流域3市町村(あきる野市・日の出町・檜原村)を巡る日程が組まれ、あきる野市内の行程には市職員も同行予定とされていました。旅行代金は無料(集合・解散場所までの交通費は自己負担)で、申込多数の場合は抽選。2026年分は6月9日で申込が締め切られています。
都の事業のため毎年開催されるかは分かりませんが、市の制度がない中では実質的な「お試し」の機会になっているようです。
- 情報源: KOTOSUM 7月11日(土)・12日(日) 東京都主催「暮らし体験・空き家見学ツアー」が開催されます!・東京たましま移住定住ポータルサイト 都の取組
- 調査日: 2026年8月2日
移住者の声(外部リンク集)
市公式の移住者インタビュー
市の移住情報サイトKOTOSUMに、移住者インタビューが12組分掲載されています。移住前の住所・現在の住居(新築/中古、購入/賃貸)・移住前後の仕事が表形式で書かれていて、条件がそろっているので読み比べやすい構成でした。
- 移住者インタビュー一覧 — あきる野市(KOTOSUM)/ 12組掲載。移住前の住所は新宿区・港区・世田谷区・杉並区・渋谷区・豊島区が中心だが、横浜市・大阪府豊中市・北海道新得町・中国上海市からの移住例もある
- 今の時代に適用しながら自分らしく — 堀さん一家 / 北海道上川郡新得町から(八王子市を経てUターン)/ 夫婦+男児3人 / 中古戸建て賃貸。北海道でチーズづくりを2年学んだ後、「買いに来られる距離にある都会に近い田舎」を条件に関東で土地を探し、養沢でヤギ牧場を開いた
- 自然の多い田舎町でカフェを開きたい — 岩田さん一家 / 中国・上海市から / 夫婦+長男+猫1匹 / 中古戸建て購入。移住後すぐ消防団・囃子連に誘われ、開業準備期間に地域とのつながりができたと語っている
- マチと自然をつなげる — 秋吉さん一家 / 東京都新宿区から二地域居住 / 夫婦+女児3人 / 中古戸建て賃貸。地方との二地域居住を検討したが「都心までは遠すぎる」と感じ、ふるさと回帰支援センターであきる野市を紹介された
- ほかにはない”最強の景色” — 佐藤さん一家 / 東京都港区から / 夫婦+長女+長男 / 新築戸建て購入。飲食店の独立でテナントが見つからず、妻の実家があるあきる野で宿泊業・飲食業を始めた
市の外で書かれた記事
- 移住者インタビュー『養沢の里観光大使』としても活躍 篠笛神楽笛奏者 秋吉沙羅さん(note / 五日市まちづくり通信・2026年4月)— 広島出身 / 2年ほど前に新宿と養沢の二拠点生活を開始。「市の移住・定住担当の職員の方の対応が素晴らしく、緑がある生活をしたいという私たちの希望を聞いて養沢の家を紹介してくれました」と、窓口経由で物件にたどり着いた経緯が語られている
- ゆったりとした空間で苔テラリウムづくり~秋川渓谷の「苔庵」インタビュー~(note・2023年12月)— 苔庵COQUEAオーナー 上垣智弘さん / 兵庫県の旧大屋町出身 / 市の観光アドバイザーとして関わるうちに養沢へ移住。「”住み続けたい”をどう実現するかというと、産業がないといけない」と、苔を地場産業にする取り組みを語っている
- 秋川移住物語(1):良い環境って?(個人ブログ「秋川ライフ」)— jbopperさん / 2003年3月に家族で移住。首都圏の分譲一戸建て(住宅ローン返済中)からの住み替えで、妻の「もっと良い環境の場所に引っ越したい」の一言が発端だったという経緯が書かれている。記事は2011年のもの
- 【都心からあきる野市へ移住!?】22歳が移住・定住案内ツアーに参加してみた!(タマイーブックス・2023年7月)— 多摩地域の情報サイト編集部員による市内案内ツアーの体験レポート。保育・アクティビティ・公共施設・グルメの4項目でまとめられており、市内の幼稚園6園中4園が認定こども園という記述もある
※ 体験は個人のもので、すべての人に当てはまるわけではありません
この自由研究のメモ
2026年8月の再調査は、前回(8月1日)に「移住者向け住宅取得支援 最大100万円」という記述を削除した直後の再訪でした。削除の判断が正しかったのかを確かめるところから始めたので、まず市の例規集を五十音順に全ページ取得して860件の題名を機械的に洗いました。結果は前回と同じで、「移住」「定住」「転入」「家賃」「結婚」を名称に含む補助金交付要綱は1件も存在しませんでした。金銭給付系(補助金・助成・支援金・給付金・奨励)の要綱は全部で131件ありますが、個人の住まいに関わるものは耐震診断・耐震改修・高齢者や障がい者の住宅改修・雨水貯留槽・合併処理浄化槽・水洗便所改造資金といった、属性や設備に紐づくものばかりでした。移住者向けの住宅取得補助は、当初から存在しなかったと考えてよさそうです。
削除で薄くなった分を埋めようとして分かったのは、あきる野市の支援は**「お金を配らない」代わりに「人が動く」タイプ**に寄っている、ということでした。市の車で最短2時間から最長数日、オーダーメイドで市内を案内する。チャイルドシートも用意している。武蔵五日市駅前に「フレア五日市」という窓口を別に構えている。Zoomのオンライン相談には17時から20時の「夕方の部」がある。相談員3人の名字がサイトに載っている。金額に換算できないので比較表には載せづらいのですが、実際に移住先を探す側の手間を考えると、これはこれで具体的な支援だと思いました。
一方で、制度が市の一般ページから見つけにくいのは今回いちばん苦労した点です。遠距離通学費補助金(戸倉・乙津・養沢から五日市小中に通う場合のバス定期代)は、市の「子育て・教育」カテゴリにも「手当・助成など」にも出てきませんでした。例規集を総ざらいして初めて見つけたものです。雨水貯留槽の補助(上限3万円)も同じで、環境政策課のページ一覧には載っていませんでした。自然エリアへの移住を考えている人にとって通学バス代の話はかなり手前の関心事だと思うのですが、その情報が要綱の中にしかない。KOTOSUMは移住検討者向けにきれいに整理されているぶん、こういう細かい制度は市の本体サイトに残っていて、しかも本体サイトの導線が制度名を知らないと辿り着けない構造になっている、という印象でした。
こども医療費の「一部負担金なし」は見落としやすいところでした。東京都内の市町村の医療費助成は、都の制度上「通院1回につき200円(上限)」の自己負担を設けることができます。あきる野市はこれを設けていないと、義務教育就学児と高校生等の両方のページにわざわざ書いています。「高校生まで無料」とだけ書くと他の市と横並びに見えてしまうのですが、実際には200円の差がある。前回のページでは「所得制限なしで高校生相当年齢まで助成」としか書いておらず、しかも出典に付けていたURLが高齢者向けの「補助・助成・在宅サービス」カテゴリでした。子どもの医療費の話に高齢者福祉のページを出典として貼っていたわけで、これも今回直しました。
給食費の無償化が丸ごと抜けていたのも今回の発見です。令和7年1月分から所得制限なし・申請不要で保護者負担0円。しかも令和8年4月の給食納付金改定(14%増)のあとも無償化は続くと明記されています。東京都のポータルにも「市立小・中学校の給食費も無料」と書かれているのに、当サイトのページには一行もありませんでした。前回の記事が100行足らずしかなかったのは、削除の影響というより、そもそも子育て支援を「医療費助成」の一段落だけで済ませていたからです。
もうひとつ意外だったのが、**Bi@Staの起業者数166人(令和8年3月末時点)**という数字。人口7.8万人の市で、しかも創業支援施設単体の実績としては、調べていて手が止まる数字でした。移住セミナーのタイトルが「東京のトカイナカでのHOW TO創業」だったり、「あきる野創業・空き店舗ツアー」というイベントがあったりと、移住と創業をセットで打ち出している気配があります。KOTOSUMの移住者インタビュー12組を読んでも、カフェ・宿泊業・飲食業・ヤギ牧場と、移住後に自分で商売を始めた人が目立ちました。
空き家については、市は空き家バンクを持っていません。東京都の空き家バンク一覧(多摩地域8市町村)にも入っていない。代わりに不動産事業者と協定を結んでKOTOSUMに物件を載せる、という方式を取っています。実際に見てみると、市街地エリアの3LDK中古戸建てが1,780万円、五日市地区の4DK戸建て賃貸が月8.0万円といった物件が並んでいて、学区や「秋川渓谷のすぐそば」といったライフスタイル軸で絞り込めるようになっていました。空き家バンクという看板がないだけで、やろうとしていることは近いのかもしれません。ただし、空き家バンクにありがちな改修補助や取得補助は、当然ながらついていません。
調べきれなかったこととして、市が発行している「移住情報ガイドブック」(PDF・4ページ)は画像のみで構成されていて、テキストが抽出できませんでした。ここに金銭的な支援制度が書かれている可能性は残ります。また待機児童数も、東京都のポータルの「ほとんどいません」という表現以上の具体的な数字は見つけられませんでした。
調査カード
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 🔍 調査ソース数 | 30件超(あきる野市公式サイト16ページ、あきる野市例規集7件+題名全860件のスキャン、KOTOSUM 8ページ、東京たましま移住定住ポータルサイト4ページ、体験談・記事4件) |
| 📅 情報の鮮度 | 2026年8月2日時点。人口・世帯数は令和8年6月1日現在、るのバス運賃・給食納付金は令和8年4月改定を反映 |
| ✅ ソースの偏りチェック | ✓ 一次情報は市公式・市例規集・東京都ポータルのみ / ✓ 市公式インタビュー4本+市外の記事4本 / ✓ 「制度がない」ことも例規集の全件スキャンで裏取り |
| ⚠️ 調べきれなかったこと | 移住情報ガイドブックPDF(画像のみでテキスト抽出不可)の内容。待機児童数の具体的な人数。例規集に載らない内部要綱の有無。雨水貯留槽補助の令和8年度の実施状況(例規集にしか記載がなく、市の一般ページに案内が見当たらない)。ワーケーション施設3か所の料金・利用条件 |