📅 調査期間: 2026年3月20日(2026年7月30日に移住支援金の実施状況・加算額を全14市再調査/2026年8月1日に県独自制度の再編を反映/2026年8月4日に奥州市の制度を再調査して反映/2026年8月8日に宮古市・大船渡市・久慈市のこども医療費を担当課ページで再確認、あわせて一関市の住宅支援を再調査) ※ 個人調査です。最新情報は各自治体の公式ページでご確認ください。
調べたこと・調べ方
岩手県内の全14市について、移住支援金(国制度)・市独自の移住支援制度・住宅取得支援・空き家バンク・お試し移住・子育て支援を調査し、比較表にまとめました。各市の公式サイトおよび移住ポータルサイトが情報源です。
移住支援金(国制度)比較
岩手県では14市のうち13市が国の移住支援金制度に参加しています(令和8年度)。北上市は令和7年度末で制度を終了し(市公式に「令和7年度末をもちまして、本事業を終了いたします」と明記)、県内の市で唯一の対象外になりました。実施13市の子ども加算はいずれも1人につき100万円で確認できました(2026年7月30日時点)。
| 市 | 世帯 | 単身 | 子ども加算(1人) |
|---|---|---|---|
| 盛岡市 | 100万円 | 60万円 | 100万円 |
| 宮古市 | 100万円 | 60万円 | 100万円 |
| 大船渡市 | 100万円 | 60万円 | 100万円 |
| 花巻市 | 100万円 | 60万円 | 100万円 |
| 北上市 | —(令和7年度末で終了) | — | — |
| 久慈市 | 100万円 | 60万円 | 100万円 |
| 遠野市 | 100万円 | 60万円 | 100万円 |
| 一関市 | 100万円 | 60万円 | 100万円 |
| 陸前高田市 | 100万円 | 60万円 | 100万円 |
| 釜石市 | 100万円 | 60万円 | 100万円 |
| 二戸市 | 100万円 | 60万円 | 100万円 |
| 八幡平市 | 100万円 | 60万円 | 100万円 |
| 奥州市 | 100万円 | 60万円 | 100万円 |
| 滝沢市 | 100万円 | 60万円 | 100万円 |
※ すべて東京圏(東京23区在住or通勤)からの移住者が対象 ※ 北上市は令和7年度末で移住支援金事業を終了しました(令和8年度の県実施一覧にも不掲載)
いわて若者U・Iターン支援金(県制度)の実施状況
令和8年4月から、岩手県独自の「いわて若者U・Iターン支援金」が始まりました。令和7年度まであった「いわて若者移住支援金」(東京圏からの移住者が対象・申請期限は令和8年3月13日)の後継で、移住元が東京圏に限られなくなり、県外から移住する40歳未満の方が広く対象になっています。国の移住支援金(東京23区在住・通勤者向け・最大100万円)との併給はできません。
基礎額は[一般]世帯25万円・単身15万円、[新卒]1人あたり15万円。加算は18歳未満の世帯員1人につき25万円(一般コースのみ)、申請者が18歳以上26歳未満で5万円、申請者が女性で5万円です。加算の判定はいずれも「申請日が属する年度の4月1日時点」で行われます。
枠によって受けられる加算が違う点に注意が必要そうです。 子ども加算は一般コース限定で、新卒コースにはありません。奥州市が公表している補助額表には、子ども加算について「一般枠で、世帯区分が複数の場合」、基礎額の25万円について「一般枠のみ対象」という注記があります。つまり新卒コースで受けられるのは基礎額15万円+年齢加算5万円+女性加算5万円までで、「1人につき25万円」を単純に足し込むと実際より多く見積もることになります。
この制度は全市町村が実施しているわけではなく、県の実施市町村一覧(令和8年7月時点・予定)に載っている市は次の8市です。
| 市 | いわて若者U・Iターン支援金 | 市での制度名 |
|---|---|---|
| 盛岡市 | ― | ― |
| 宮古市 | あり | ― |
| 大船渡市 | あり | ― |
| 花巻市 | ― | ― |
| 北上市 | ― | ― |
| 久慈市 | あり | U40 KUJIターン支援事業補助金 |
| 遠野市 | あり | ― |
| 一関市 | あり | ― |
| 陸前高田市 | あり | ― |
| 釜石市 | あり | 令和8年度釜石市若者UIターン支援補助金 |
| 二戸市 | ― | ― |
| 八幡平市 | ― | ― |
| 奥州市 | あり | 奥州市若者U・Iターン支援金(制度改正により受付停止中) |
| 滝沢市 | ― | ― |
※ 実施市町村は18市町村で、上記8市のほかに雫石町・葛巻町・岩手町・紫波町・矢巾町・西和賀町・平泉町・普代村・軽米町・一戸町があります ※ 市町村により要件・金額が異なります(県も「市町村により金額が異なる場合があります」と注記しています)。支援金の全額を旅費・移転費・家賃・住宅改修費・運転免許取得費などの実費補助として支給する市町村もあります(久慈市がこの方式) ※ 新卒コースの実施市町村について、県ポータルは令和8年4月時点として宮古市・大船渡市・陸前高田市・釜石市の4市を挙げていますが、久慈市・奥州市も市公式で新卒枠を案内しています ※ 金額・要件を市の一次資料で確認できたのは釜石市・久慈市・奥州市の3市です(いずれも県の標準額どおり)。残る5市は県の実施市町村一覧での確認にとどまるため、上乗せの有無は※要確認です
- 情報源: いわて若者U・Iターン支援金(令和8年4月開始)
- 調査日: 2026年8月1日
市独自の移住支援制度比較
| 市 | 独自制度 | 内容 |
|---|---|---|
| 盛岡市 | UIJターン促進支援金 | 東京圏からのUIJターンを促進する支援金 |
| 宮古市 | 新規学卒者及びU・Iターン者等就業奨励金 | 宮古管内の事業所に就職後12ヶ月経過で10万円 |
| 花巻市 | UIJターン者就業奨励金 | 移住支援金に10万円上乗せ(単身計70万円・世帯計110万円) |
| 釜石市 | UIターン者賃貸支援補助金 | 39歳以下対象、年間最大24万円の家賃補助 |
| 釜石市 | UIターン者奨学金返還支援補助金 | 39歳以下対象、月上限1万円(年間最大12万円) |
| 二戸市 | ふるさと移住支援補助金(家賃補助) | 50歳未満対象、家賃の1/2(上限月2万円、最大3年間) |
| 二戸市 | ふるさと移住支援補助金(初期費用) | 賃貸契約の初期費用1/2(上限6万円)+引越し費用1/2(上限10万円) |
住宅取得支援比較
| 市 | 制度 | 最大補助額 |
|---|---|---|
| 盛岡市 | 空き家等購入費補助金 | 基本20万円+加算最大35万円(39歳以下・県外移住・子育て世帯で優遇) |
| 盛岡市 | 空き家等改修事業補助金 | 空き家バンク物件の改修費補助あり |
| 宮古市 | 空家等利活用補助金(購入) | 上限50万円 |
| 宮古市 | 空家等利活用補助金(リフォーム) | 上限70万円(若者・子育て世帯は上限100万円) |
| 花巻市 | 定住促進住宅取得等補助金 | 売買最大200万円/賃貸リフォーム最大100万円+子ども加算 |
| 花巻市 | 子育て世帯住宅取得奨励金 | 基本30万円(大迫・東和地域は50万円)+子ども加算 |
| 花巻市 | 若者世代等空き家取得奨励金 | 30万円(39歳以下or県外移住者) |
| 北上市 | 若者及び移住者向け空き家取得補助金 | 上限30万円(子育て世帯は上限50万円) |
| 北上市 | 空き家バンク物件の増改築等補助 | 上限100万円(子育て世帯は上限120万円) |
| 久慈市 | 定住空き家購入等事業費補助金 | 購入上限65万円(改修込みで上限85万円+子育て加算10万円) |
| 遠野市 | 若者・移住者空き家取得奨励金 | 奨励金+子育て世帯加算最大20万円 |
| 一関市 | 移住者住宅取得補助金 | 終了したとみられます(当時は新築で40歳未満50万円・40歳以上25万円、中古はいずれも半額。+市内業者施工20万円+子ども1人10万円) |
| 一関市 | 空き家バンク登録住宅改修等補助金 | 対象経費の2/3・上限は40歳未満200万円/40歳以上100万円(+市内業者施工・18歳以下の子の加算) |
| 陸前高田市 | 移住者の住宅取得支援 | 上限100万円+子育て世帯加算100万円=最大200万円(商品券) |
| 釜石市 | 空き家バンク利用時の補助 | 購入最大30万円+改修最大40万円+子育て加算10万円 |
| 二戸市 | 移住定住住宅リフォーム補助金 | 自己所有上限70万円/賃借上限30万円(工事費の2/3) |
| 二戸市 | 若者・移住者空き家住宅取得支援補助金 | 上限50万円 |
| 八幡平市 | 若者・移住者空き家住まい支援補助金 | 購入上限30万円+改修上限40万円+子育て加算20万円 |
| 奥州市 | 移住者住宅取得支援補助金 | 最大100万円(子ども加算30万円/人+Uターン加算20万円+居住誘導区域加算20万円)※対象は申請時40歳未満または18歳以下の子と同居する移住者 |
| 奥州市 | 空き家改修工事補助金 | 改修費の1/2・上限20万円(令和8年度は募集7戸・応募多数なら抽選) |
| 奥州市 | 市有地分譲促進補助金 | 50万円(市の分譲宅地を購入して住宅を建てた場合等。移住者限定ではない) |
| 滝沢市 | 移住定住促進空家等改修補助金 | 市内業者施工で上限30万円/市外業者で上限20万円 |
※ 奥州市の移住者住宅取得支援補助金は、対象者に「申請時に40歳未満の移住者、または18歳以下の子と同居する移住者」という制限があり、40代以上で子が成人している世帯は対象外です。ほかに「転入後5年以内」「転入前3年を超えて市外に居住」「取得日が令和7年4月1日以後」「取得日から6か月以内の申請」という条件があります。また補助額は「A=家屋の建築・購入金額と100万円のどちらか低い額」「B=50万円+加算額」の低いほうなので、加算を積み上げても家屋の取得額が100万円に届かなければ100万円は交付されません(2026年8月時点)。
- 情報源: 奥州市移住者住宅取得支援補助金 / 空き家の改修工事の補助について(奥州市) / 奥州市市有地分譲促進補助金
- 調査日: 2026年8月4日
空き家バンク比較
| 市 | 空き家バンク | 特記事項 |
|---|---|---|
| 盛岡市 | あり | 購入費補助+改修補助の両方あり |
| 宮古市 | あり | 購入・リフォーム・解体の3段階補助あり |
| 大船渡市 | あり | 空き家バンク契約で所有者・移住者に各5万円奨励金 |
| 花巻市 | あり | 空き家バンク物件利用で住宅取得支援が優遇 |
| 北上市 | あり | 取得・増改築に子育て世帯加算あり |
| 久慈市 | あり | 購入・改修の一体的な補助制度 |
| 遠野市 | あり | 「で・くらす遠野」サイトで物件検索可能 |
| 一関市 | あり | 改修補助が対象経費の2/3・上限200万円(40歳未満)と高額 |
| 陸前高田市 | あり | NPO法人高田暮舎に運営委託 |
| 釜石市 | あり | 購入+改修+子育て加算の段階的補助 |
| 二戸市 | あり | 取得支援上限50万円+リフォーム上限70万円 |
| 八幡平市 | あり | 購入+改修+子育て加算。3年以上居住が条件 |
| 奥州市 | あり | 制度としては売買・賃貸の両方。ただし掲載中の79件はすべて売買(後述) |
| 滝沢市 | あり | 改修補助は市内業者施工で優遇 |
※ 奥州市の空き家バンクは、2026年8月4日時点で掲載中の物件が79件(水沢40・江刺18・胆沢16・前沢4・衣川1)、成約済みとして記録されているものが232件でした。掲載中の79件はすべて売買で、賃貸として募集中の物件はありませんでした。この件数は公式サイトの物件一覧データを筆者が数えたもので、市が公表している集計値ではありません。
- 情報源: 奥州市 空き家バンク 物件一覧
- 調査日: 2026年8月4日
お試し移住比較
| 市 | 施設・制度 | 料金 | 最長期間 |
|---|---|---|---|
| 盛岡市 | お試し移住体験事業 | 体験住宅あり(家電・家具付き) | 要確認 |
| 宮古市 | ― | ― | ― |
| 大船渡市 | 移住体験住宅 | 要確認 | 要確認 |
| 花巻市 | ― | ― | ― |
| 北上市 | ― | ― | ― |
| 久慈市 | お試し暮らし住宅 | 1日2,000円(光熱費別) | 14泊15日 |
| 遠野市 | ― | ― | ― |
| 一関市 | ― | ― | ― |
| 陸前高田市 | お試し居住 | 月1万円 | 要確認 |
| 釜石市 | ― | ― | ― |
| 二戸市 | ふるさと移住体験補助金 | 宿泊費1/2(上限1泊5,000円×10泊)+レンタカー費1/2(上限3万円×5回) | 10泊 |
| 八幡平市 | ― | ― | ― |
| 奥州市 | ― | ― | ― |
| 滝沢市 | ― | ― | ― |
※ この表は各市が自前で運営しているお試し移住制度だけを集計したものです。これとは別に、岩手県が家電付きの県営住宅を月1万円で貸し出す「いわてお試し居住体験事業」があり、令和8年度の募集対象アパート一覧(令和8年7月16日現在)には盛岡市・花巻市・北上市・奥州市・一関市・大船渡市・陸前高田市・釜石市・宮古市・二戸市(ほかに金ケ崎町・大槌町・山田町)の団地が載っています。県事業なので市の欄には入れていませんが、市独自制度が「―」の市でも県事業なら使える場合があります。一覧には募集を終了した住戸も取り消し線付きで残っているため、最新の募集状況は県のページでご確認ください。
- 情報源: 【令和8年度の募集開始】いわてお試し居住体験事業(岩手県)
- 調査日: 2026年8月4日
子育て支援比較
| 市 | こども医療費助成 | 特記事項 |
|---|---|---|
| 盛岡市 | 高校生まで(所得制限なし) | ― |
| 宮古市 | 高校卒業相当まで(在学は問わない・全額給付・所得制限なし。県内は窓口無料) | 結婚新生活支援(29歳以下で上限60万円) |
| 大船渡市 | 高校卒業まで(所得制限なし・令和2年8月に撤廃。令和5年8月から高校卒業まで現物給付) | おおふなと子育て応援祝金(出産祝金6万円・入学祝金1万円/大船渡地域商品券)/小児インフルエンザ予防接種費用助成(1回2,000円)/ベビーベッド・ベビーカー無償貸与 |
| 花巻市 | 高校卒業まで | 産科通院等交通費支援(最大2〜5万円) |
| 北上市 | 高校卒業まで | 空き家取得補助で子育て世帯加算20万円 |
| 久慈市 | 高校生等まで(未就学児を除き所得制限あり。限度額を超えると助成を受けられません) | 空き家購入補助で子育て世帯加算10万円 |
| 遠野市 | 18歳年度末まで(全額給付) | 延長保育・病児保育・一時預かりなど子育て支援メニュー充実 |
| 一関市 | 高校生まで | 妊産婦医療費助成あり |
| 陸前高田市 | こども医療費助成あり | 住宅取得支援の子育て加算が100万円と高額 |
| 釜石市 | 高校生まで(所得制限なし・自己負担なし) | 妊産婦応援給付金3万円 |
| 二戸市 | 18歳年度末まで(自己負担あり: 入院5,000円/月、外来1,500円/月) | 妊産婦・ひとり親家庭の医療費助成あり |
| 八幡平市 | 18歳年度末まで(自己負担あり: 入院5,000円/月、外来1,500円/月) | 空き家住まい補助で子育て加算20万円 |
| 奥州市 | 18歳年度末まで(全額助成・所得制限なし。県内は窓口無料/県外受診は償還払い) | 第2子以降の保育料無償化(0〜2歳児クラス・市独自)/子育て応援在宅育児支援金 月1万円/結婚新生活支援補助金(夫婦とも29歳以下70万円・どちらかが30歳以上30万円) |
| 滝沢市 | 18歳年度末まで | ― |
※ 「岩手県は高校卒業まで医療費無料」とひとまとめには書けません。 2026年8月8日に担当課ページで確認した3市だけでも条件が割れていて、宮古市は所得制限なし(市の医療費給付事業一覧に「子ども…所得制限 なし」と明記)、大船渡市は令和2年8月1日に所得制限を撤廃、久慈市は未就学児を除いて所得制限があり、限度額を超える世帯は助成を受けられません(市のページ冒頭に「未就学児を除き、一定の所得制限があります」と明記)。二戸市・八幡平市のように自己負担がある市もあります。対象年齢・自己負担・所得制限は別々の話なので、分けて確認してください。
※ 奥州市のこども医療費は、県内の医療機関では受給者証の提示で窓口負担なし(現物給付)ですが、県外で受診した場合は受給者証が使えず償還払いになります。入院時の食事代、健診・予防接種・文書料・差額ベッド代、学校管理下のケガ(日本スポーツ振興センターの災害共済給付対象)、第三者行為による傷病は助成の対象外です。なお結婚新生活支援補助金は、市のページに「令和8年度の本事業は、間もなく受付開始となります」と案内されている段階です(2026年8月4日時点)。
- 情報源: 子ども医療費助成制度(奥州市) / 第2子以降の保育料無償化について(奥州市) / 奥州市子育て応援在宅育児支援金を支給します / 新婚生活を応援します!~奥州市結婚新生活支援補助金~
- 調査日: 2026年8月4日
宮古市の定住化促進住宅
宮古市では月額29,000円〜32,100円の定住化促進住宅(市内2箇所・11戸)を運営しており、定住を希望する方に低廉な家賃で住宅を提供しています。移住初期の住居確保に活用できる制度です。
調べてみて分かったこと
- 県独自の若者支援金が令和8年4月に再編された。旧「いわて若者移住支援金」(東京圏からの移住者が対象)が令和7年度末で終了し、「いわて若者U・Iターン支援金」として県外からの移住者全般に対象が広がった。金額(世帯25万円・単身15万円+子加算25万円/人+年齢加算5万円+女性加算5万円)は据え置き。ただし実施しているのは県内18市町村で、14市のうち8市にとどまる
- その金額は「全部が誰にでも付く」構造ではなかった。子ども加算25万円/人は一般コース限定で、新卒コースにはない。奥州市の補助額表では子ども加算に「一般枠で、世帯区分が複数の場合」、基礎額25万円に「一般枠のみ対象」という注記があり、新卒コースで受けられるのは基礎額15万円+年齢加算5万円+女性加算5万円まで。金額だけを並べると実際より多く見えてしまう
- 「女性加算」を設けている県制度は珍しい。申請者本人が女性であれば年齢を問わず5万円が加算される仕組みで、年齢加算(18歳以上26歳未満で5万円)とは別枠のため重ねて受けられる
- 北上市が令和7年度末で移住支援金を終了し、県内の市で唯一の対象外になった(2026年7月30日再調査で判明)。かつて県内で唯一子ども加算が30万円だった市でもあり、この終了で実施13市の加算は100万円/人にそろった
- 住宅取得支援は花巻市・陸前高田市が最大200万円で県内トップクラス。陸前高田市は「商品券」で交付されるのが特徴
- 一関市の「最大200万円」は住宅取得ではなく空き家バンク物件の改修補助だった(2026年8月8日訂正)。一関市の移住者住宅取得補助金は基本額50万円(新築・40歳未満/中古はその半額)に市内業者施工20万円と子1人あたり10万円が乗る仕組みで、200万円規模の制度ではなかった。しかもその制度自体が市の補助制度一覧・例規集から消えており終了したとみられる。改修補助のほうは対象経費の2/3・40歳未満で上限200万円と、現在も県内トップクラス
- 花巻市は移住支援金に独自の就業奨励金10万円を上乗せ。単身70万円・世帯110万円は国制度+独自制度の合計額として岩手県内で最も高い
- 釜石市は若者のUIターンに特化した支援が手厚い。家賃補助(年間最大24万円)+奨学金返還支援(年間最大12万円)で、39歳以下の移住者は年間最大36万円の追加支援を受けられる
- 二戸市の家賃補助は最大3年間(月2万円)と継続性が高い。移住後の家計を中長期的に支える仕組みになっている
- 市が自前で運営するお試し移住制度は5市のみ(盛岡市・大船渡市・久慈市・陸前高田市・二戸市)。内陸部の市は制度が少ない傾向。ただし県の「いわてお試し居住体験事業」(家電付き県営住宅・月1万円)の対象住戸は10市3町にあり、市の制度がない市でも県事業が受け皿になっている場合がある
- 二戸市の移住体験補助金は体験住宅ではなく宿泊費・レンタカー費を補助する方式で、自由度が高い
- 沿岸部(宮古市・大船渡市・陸前高田市・釜石市)は震災復興と連動した移住促進に取り組んでおり、独自のポータルサイトを運営している市が多い(トモヅナ・高田暮らし・フレフレ釜石Try人)
- 奥州市の住宅取得支援は加算が3種類(子ども加算・Uターン加算・居住誘導区域加算)あり、条件が重なると最大100万円。ただし対象者は「申請時40歳未満または18歳以下の子と同居」に限られ、補助額も「家屋の取得額と100万円の低い額」と「50万円+加算額」の低いほうなので、最大額に届くケースは限られる
- こども医療費助成は全14市が高校生相当まで対応。ただし二戸市・八幡平市は自己負担あり(入院5,000円/月、外来1,500円/月。非課税世帯は全額助成)、奥州市は県内の医療機関なら窓口無料(県外受診は償還払い)と、市によって差がある
- 滝沢市は盛岡市のベッドタウンで、IGRいわて銀河鉄道で盛岡駅まで約20分。独自の移住支援制度は少ないが、盛岡圏の生活利便性を享受できる立地
- 一関市は仙台まで新幹線約30分・盛岡まで約40分という交通利便性が突出。岩手県最南端で宮城県の生活圏にも入れる
注意点
- 制度には申請期限・対象条件があります。詳細は各市の公式ページでご確認ください
- 県の「いわて若者U・Iターン支援金」は全市町村で実施されているわけではありません(14市のうち8市)。また実施市でも予算上限や制度改正で受付が止まることがあります(奥州市は2026年8月時点で制度改正により受付停止中、申請締切は令和9年1月15日。釜石市の締切は令和9年2月26日、久慈市は令和9年1月29日)
- 住宅取得支援の金額は加算・条件によって変動します。最大額が必ず受けられるわけではありません
- 住宅取得支援には年齢・世帯構成の要件や短い申請期限が付いていることがあります(奥州市の移住者住宅取得支援補助金は「申請時40歳未満または18歳以下の子と同居」かつ「取得日から6か月以内の申請」)。金額だけで比較せず、対象者の要件と期限もあわせてご確認ください
- 年度によって制度が変更・終了する場合があります(北上市は令和7年度末で終了。釜石市の令和8年度分は受付中ですが予算上限に達し次第終了の場合があります〔締切は令和9年2月26日〕)
- 北上市は移住支援金の対象外です(令和7年度末で終了)。子育て世帯で東京圏からの移住を検討する場合は対象市の選択に影響するため要確認
- 陸前高田市の住宅取得支援は「商品券」での交付です。現金支給ではない点にご注意ください
- 岩手県は内陸部を中心に冬の積雪・寒さが厳しい地域です。冬の暮らし(除雪・暖房費・車の冬装備)のコストは事前に把握しておくことをお勧めします
こんな方に合いそう
| ニーズ | 候補の市 |
|---|---|
| 県庁所在地の便利さ+移住支援 | 盛岡市 |
| 移住支援金+独自の就業奨励金 | 花巻市(合計最大110万円) |
| 住宅取得支援が最も手厚い | 花巻市・陸前高田市(最大200万円) |
| 若者(39歳以下)のUIターン支援 | 釜石市(家賃+奨学金返還で年間最大36万円) |
| 家賃補助を長期間受けたい | 二戸市(月2万円×最大3年間) |
| 新幹線の駅が近い暮らし | 一関市・北上市・奥州市・二戸市・盛岡市 |
| 仙台圏との二拠点的な暮らし | 一関市(仙台まで新幹線約30分) |
| 盛岡のベッドタウン | 滝沢市(盛岡まで電車約20分) |
| 三陸沿岸の暮らし | 宮古市・大船渡市・陸前高田市・釜石市 |
| 空き家バンクを活用したい | 一関市(改修は対象経費の2/3・40歳未満で上限200万円)・花巻市・宮古市 |
| じっくりお試し移住してから決めたい | 陸前高田市(月1万円)・久慈市(最大14泊) |
| 一次産業(農林水産業)に挑戦 | 宮古市・八幡平市 |
| 温泉・スキーなど自然の中の暮らし | 八幡平市(安比高原・八幡平温泉) |
| 民話・文化のある暮らし | 遠野市(遠野物語の舞台) |
| 空港が近い暮らし | 花巻市(いわて花巻空港) |
※ 推奨ではなく情報整理です。移住先選びは個人の状況や価値観によって異なります。
データの出典
- いわて若者U・Iターン支援金(岩手県)
- 岩手県移住支援金の支給(岩手県)
- 盛岡市 移住支援
- 宮古市 移住定住支援情報
- 大船渡市 移住・定住促進
- 花巻市 移住・定住
- 北上市 移住・定住情報
- 久慈市移住定住サイト KUJIターン
- 遠野市 移住・定住ページ
- いちのせき暮らし(一関市移住定住応援サイト)
- 高田暮らし(陸前高田市移住定住ポータル)
- フレフレ釜石Try人(釜石市移住定住ポータル)
- 二戸市 移住者等への支援制度
- 八幡平市 移住定住サイト
- いわて奥州ぐらし(奥州市移住・交流ナビ)
- 奥州市若者U・Iターン支援金
- 奥州市移住者住宅取得支援補助金
- 奥州市 空き家バンク 物件一覧
- 子ども医療費助成制度(奥州市)
- 【令和8年度の募集開始】いわてお試し居住体験事業(岩手県)
- 滝沢市 移住支援金支給事業
- 補助制度 - いちのせき暮らし(一関市)
- 一関市空き家バンク登録住宅改修等補助金について(一関市)
調査カード
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 🔍 調査ソース数 | 14市×公式サイト+移住ポータル+県公式 = 約60件 |
| 📅 情報の鮮度 | 2026年8月8日時点(宮古市・大船渡市・久慈市のこども医療費、一関市の住宅支援)/2026年8月4日時点(奥州市)/2026年8月1日時点(県制度)/2026年7月30日時点(国の移住支援金の実施状況)/2026年3月20日時点(その他の市の独自制度) |
| ⚠️ 調べきれなかったこと | 町村(15町4村)の制度は未調査。各市の住宅支援の詳細な条件は個別ページ参照。いわて若者U・Iターン支援金の市ごとの上乗せ有無は釜石市・久慈市・奥州市の3市しか確認できていない。住宅取得支援の対象者要件(年齢・子の有無・申請期限)を一次資料まで確認できているのは奥州市のみで、他市は今後の再調査で埋める予定 |